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大陽館の犬たち


2000年頃の話です。
富士山の山小屋としては破格に豪華な食事が出てくる、須走口七合目・大陽館(標高2950m)には白い大型犬が飼われていました。太郎(パパ)、くるみ(ママ)、ミミ(子供)の3頭。特に太郎君は、フジテレビの「今日のわんこ」に出演したこともある名物犬でした。彼の名前は正式には富士太郎といいますが表記が変わっていて、まず大きく富士山の形を書き、その中に太郎と書くのです。それが「八」のように見えるので、「八太郎(やたろう)」と間違って呼ばれることがあったとか。

太郎君は元気な頃は富士山を縦横無尽に駆けまわっており、山頂を経由して山麓に降り、また七合目まで登って帰ってきたという話を聞いた記憶があります。


朝焼けの中をはしゃぐ犬ちゃんたち

しかし、2006年から自然公園法の改正で富士山の五合目以上のほとんどの場所で動物の放し飼いができなくなりました。この写真は2004年以前に撮影したものです。2006年夏に大陽館を訪れた時には、犬たちは犬小屋に入れられており、この写真のような状況は見ませんでした。

太郎君は、2006年1月14日に19年の犬生を終えました。自由に富士山を疾駆できる時代に大陽館で過ごせたことは幸せだったように思います。


大陽館のおかみさんと写真(上から2つ以外)を送っていただいた土屋さん


おかみさんとお鉢めぐりをするクルミとミミ(10月上旬)。
お父さんの太郎は山小屋でお留守番。

大陽館は「太陽」ではなく「大陽」。点がついていません。もともとは「太陽館」だったそうですが、ご主人が「点でダメな山小屋」ではないようにしたい、ということで、点をとったのだそうです。昔、プロ野球の太洋ホエールズが「(得)点を取るように」と、大洋ホエールズに改称したのと同様。なかなかしゃれていますね。大陽館は富士山の山小屋では珍しく、八合目付近まで雪が積もる10月中旬頃まで営業しています。

*大陽館の連絡先: 小山町・富士山山小屋案内

■4コママンガ
ショーちゃんの富士登山
親子登山の様子を描いた4コママンガです。富士登山の雰囲気が分かります。ぜひ、ご覧になって下さい。

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