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 みんなの登山記00−1 シーズン始めの須走口登山
  川崎在住のMさんが、2000年シーズンのしょっぱなに、さっそく須走口を単独登山してきました。今年(2000年)はまだ残雪が多いとかで、登山道がどうなっているのか気になる方もいるでしょう。報告のメールをさっそくUPします。


 こんにちは!おかげさんで無事富士登山から帰宅できました。とりあえず御報告!

 昨日は最近の仕事疲れのせいか行こうかやめよか考え中でした。起きてメールをみたら「富士山の提灯買ってこい!」とか「登山道の御報告を!」なんてきてたので「こりゃ行かなならん!」と決心させていただいて夜10時前に自宅出発、須走口到着がちょうど午前0時でした。持参の食糧は500mlの水とお茶、2個入りのブドーパン、Meijiのアーモンドチョコ(これは毎回持参)とヤニ。今回は山頂御来光を見たかったのでさっさと出発、売店前が0時15分でした。私の他に登山者はまったく見あたりません。こりゃのんびり登れていいわと思ったりしました。

 しばらく樹林帯の中を歩きますがまだところどころに雪が残ってました。雪の上を歩く所もあったりしていったい上の方はどうなってるんでしょ?多少期待しましたがそこから上は登山道に雪なんてさっぱありませんでした。昨日、雨が降ったんでしょうか?適度に道も濡れていて歩きやすかったです。ほとんど休憩もとらずトロトロ登っているとなんだか頭がふわっとするというか眠気のようなものが感じられました。歩いていても意識がないような感じ?これが高山病かな?と思ったりしたので7合目の太陽館で20分程休憩。そこでパン一個とペットボトル一本終了。でも、再び登り始めると見事復活している自分がうれしかったりしました。それでもやっぱ歳ですな〜。ペースがさっぱ上がりません。というかあわてる気もないので黙々と登りました。

 本7合目の見晴館に到着が3時、まだ河口湖口とも合流していないのです。「こりゃ御来光に間に合わん!後、1時間半か!」と多少あきらめました。なんせ私このルートをさっぱ把握しておらん。前回は合流してから結構時間がかかったような気もしていましたから。自分に金メダルを与えたいくらい頑張って登りました。そしてやっと合流地点まじかです。上の方から「近畿なんとかツァーの皆さん頑張ってますか〜。」「はぁーい!」なんて声が聞こえてきました。まったく何合目か分かりませんが合流したようです。上を見ると山小屋の明かりが点々と光っています。「あかん!全然間に合わん!!」と御来光はほとんどあきらめ状態ですわ。おまけに空は明るくなって懐中電灯も要らなくなってきました。おまけに団体さんの最後尾らしくマンモス超スローペース!でも、その間に体力が蘇ったのか団体さんをまくった後はせっせと山頂をめざせました。

 こま犬さんが見えた時は「ひょっとして山頂か?」と思ったりしましたが「まさかこんなに早く着く訳ないですよね〜。」と思ったら山頂でした。そんな訳で達成感のない達成!でも一応うれっし!と言っておきましょうかね〜。時計を見ると4時10分、「須走口8合から結構近いのね!」いっきに1時間あまりで登ってしまいました。20分くらい御来光を待っていましたが今回は防寒に万全を尽しましたので問題ありませんでした。出発時はTシャツに長袖、途中からトレーナー、山頂はその上にボーダージャケット。我ながら完璧です。でも、重かった?御来光と共にボーダージャケットは不用となりましたからどんなもんでしょ?でも、でも、山小屋の外のベンチなんかは凍ってましたから結構寒かったんでしょうな〜。見事な御来光に山頂で吸うヤニも格別ですわ。

 その後、測候所を目指し富士宮口の方に向かいました他に行く人は見あたりません。御殿場口の下山口には通行止めのバリケードがあったりしましたが富士宮口からは何人か登ってきてました。登山道を見ても雪なんてありませんから通行止めも解除かなと思ったりしましたのよ。でも、山頂山小屋も開いていないし。鳥居にはカバーしてあるし、誰もいないし、こんな富士宮山頂は始めてだったりです。測候所に登り独り三角点に手を伸ばし今回の富士登山達成となりました。だって他に誰もいないんですもの!「無事登らせていただきましてありがとうございました。」ところでですが火口のへばり雪にシュプールがある?誰か滑ったのかいな?? お鉢をすまして下山前に携帯からメールを送ろうと考えました。いったいどうなってるんでしょ。同じ場所でも柱が3本立ったり圏外だったり気まぐれな電波状態です。風向きなんですか?

 山頂で2本目の水も飲み干し下山開始です。水は途中で飲めばいいと思っていたら「あら、下山道は山小屋通らないのね」別に飲みたい訳でも無かったので何の心配もなくとっとと下山しちゃいましたが。須走口の砂走りはいかんです!やっぱ御殿場口の大砂走りを体験すればこりゃいかんです。これは砂走りとは言いたくないですな。砂払いの山小屋も営業してなくてヤニを1本吸って駐車場を目指しましたが前回同様、ここからが長いのよね。でも、砂利道では邪魔な金剛杖が、樹林帯では威力発揮していただいて助かりましたわ。足指の痛みをなんとかこらえてありがたく下山させていただきました。こりゃこんな所で潤っている場合ではありません。自宅でビールを浴びるほど飲むのです。5合目の売店にも寄らず、愛車で我が川崎を目指し帰宅しちゃいました。

 ロンリー登山&夜間ですと登山道の看板だけが頼りだったりします。
「登山道→」の看板に感謝、感謝!

須走口    12:15
太陽館     2:00
見晴館     2:40
江戸屋     3:00
山頂      4:10 (登り3時間55分)

御来光     4:25
下山開始   5:45
砂払い五合 7:10
下山      7:40 (下り1時間55分)

帰宅後ビール5本飲み干して大満足です。

(2000/7/4)
(注):Mさんはけっこう健脚です。途中で20分休憩しているのに、登り4時間足らず。下山も2時間。たいしたもんです。通常は登り5時間半、下り3時間です。

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