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 みんなの登山記00−3 富士宮口登山
 aprilさんから富士宮口登山(下山は宝永火口経由)のご報告をいただきました。
いろいろと登山に役立つことが記載されているので、ご紹介いたします。



★富士宮口(00年7月22日〜23日)

 7月22、23日で富士宮口登山道から富士山に登ってきました。(快晴!)
メンバー全員初めてだったためこのHPがとっても参考になり、苦しいながらも天気もよく、無事に、楽しく、自然を十分に満喫できた最高の登山になりました。まずはお礼を伝えたくメールをしました。本当に感謝しています。これから登山を企画されている方に少しでも参考になればと私の登山記を送ります。

メンバーは30代、40代の会社の仲間6名(男4名、女2名)でした。全員初めてということで私がHPなどから情報を集め、計画書なるものを作成しました。作っているうちにA4、10ページになってしまいましたが・・・・

 岐阜を土曜日午前中に出発し、富士宮口5合目に16:00に到着しました。土曜日ということもあり駐車場を心配してましたが、この時間5合目から帰る車が多く5合目の売店前に駐車することができました。ラッキー!帰る車のほとんどが登山の人でなく観光に来た人のようでした。前日着いた車でしょうか、途中2kmくらい下まで路上駐車が続いていました。きっとこの時間は入れ替わりが多いのでgoodだと思います。帰りには同様に路上駐車が3kmくらい下まで続いてました。

 1時間程体を慣らして17:00に登山開始です。体調が心配だったので夕食はとらず、市内でパン(暑かったのでおにぎりは避けました)をいろいろ買い込みました。まだ日差しが強く半そでで登り始めましたが、新6合目まで登っただけで早くも息切れがして「もうだめ〜」と何度も叫んでいました。

   5合目 17:00
   7合目 19:00
   8合目 20:00
   9合目 21:00

 登りはしんどかったため時間があまり定かではありません・・・・・・
特に8合目から9合目が道も険しく、一番大変でしたね。9合目の山小屋に宿泊の予約をしていたので「あと少し、あと少し」と休みながら登っていきましたが、途中から懐中電灯を使わないと登れなくなってしまったので、あと1時間早く登山を開始してもよかったかなとも考えました。そうすれば9合目まで明かりなしで登れるのでより安全でしょうから。一方日が沈んだので星がすっごくきれいでしたね。夜景も見えるし、おまけに花火を上げていたんだけど、とても小さく見えましたね。でもよく考えると花火を上から見るのは初めての経験でした。

 20:40くらいに9合目の山小屋に到着し、山小屋に入るととても暖かく生きた心地がしました。途中パンは食べていましたが、やはり暖かい食事はうれしいですね。思わずカップラーメンを注文してしまいました。500円でした。ただ紅茶、梅こぶ茶400円に比べればいい選択だったように思います。カップラーメンは本当に美味しかったなぁ。ちなみに我々は素泊まり6000円でした。通常は5000円ですが土曜日は+1000だとか。

 9時消灯で2階の部屋に案内されましたが、想像以上に広く他の部屋は一杯でしたが50人くらいは寝れそうな万年床には我々6人だけでいいのかなの思いながら眠りにつきました。9合目の山小屋が一番大きいように思います。トイレも一番きれいでした。9合目の山小屋を一番おすすめします。朝3:00まで5時間は寝られるな〜と思っていたのにそんなに甘くないんですね。1:00頃から登ってきた登山者で山小屋はにぎやかになり寝ていられなくなりました。でも山小屋で睡眠をとったおかげで体が楽になりました。

 山小屋のおじさんは3:30に出発すれば4:45のご来光には十分間に合うし、逆に早く登りすぎると寒くて耐えられないとも聞いていたんですが、念のため3:00に出発しました。
   9合目   3:00
   9合5勺  3:30
   山頂    4:30

 この判断は正解でした。9合5勺から渋滞し、結局9合5勺から山頂まで1時間かかってしまい、私たちより後ろにいた人はご来光に間に合わなかったんじゃないかと思います。ご来光はそれはもう今までの苦しさを忘れてしまうほど綺麗なものでした。ただ風が立っていられないほど強く、また寒かった為お鉢めぐりを断念し下山に入りました。

 いよいよ下山です。登ってきた道をまた戻るのもつまんないので、御殿場口から下りることにしました。このルートは距離的には長いけど比較的なだらかだと聞いていたからです。
   山頂      6:00
   7合目     8:00
   宝永火山   10:00
   富士宮5合目 11:00

 このルートもgoodでした。時間はかかりましたが登ってくる人はほとんどいないし、芦ノ湖は見えるし、7合目ではベンチがたくさんあってみんなそこで景色をゆっくり見ているんです。人があまりいなくてのどかな雰囲気でいいですね。ただ砂走りの名前のごとく砂が多く、歩くと足が10cmくらい沈みます。おかげでスニーカーだった私は何回も靴を脱いで砂を捨てなければなりませんですた。トレッキングシューズの友人は全く入らなかったようです。やはりハイカットの靴がいいですね。あと火山周辺は突風が吹いていて、顔に砂が当たって痛いのと前を歩く人の砂埃のためタオルで顔を覆い下山しました。想像以上の砂でしたね。帽子やタオルを飛ばされる人もみかけました。

 宝永火山で御殿場と富士宮に道が分かれます。富士宮に行くには宝永火山の底まで下りていき、登ります。富士山も感動しましたが、宝永火山のなめらかな美しさにも感動しました。火山の中はこれまた砂が多くおまけに急勾配なんで大変でした。地下足袋姿の親子に出会いさっそうと下山していく姿は素人じゃないぞと思われました。このルートは景色は最高ですが山小屋が少ないので天気が悪いと大変かも。

宝永山
↑背景は宝永山。左奥の道を登ると御殿場口に接続。

 5合目に到着した時には足に力が入らないくらい疲れてました。帰りには富士インターまでの途中にある温泉に行きました。処理施設の熱を利用した温泉だということですが、駐車場が満車なくらい混んでました。温泉は1時間400円と安く、新しく綺麗で、露天風呂も大きくてこれまたgoodです。富士宮口から帰るひとには是非おすすめです。「天母(あんぽ)の湯」といいます。

【携帯電話について】
驚くことにほとんどの山小屋で携帯が入りました。ほとんどの山小屋の横にはドコモのアンテナがたっていました。iモードもかなりのところで入ります。ただ電波は非常に弱いですが。他の登山者も電話をしている姿をよく見かけました。IDOの友人は8合目を過ぎても仕事の電話が入ってましたが、山頂では入りませんでした。登山に携帯電話は必要ですね。不思議な話ですよね。

【杖】
5合目で買うと1000円くらいします。焼印も1ヶ所200円。
私はスキー用ストックを持っていき重宝しました。持つところが安定しているので。

【携帯酸素】
富士宮市のスーパーで720円で購入。6合目では1300円でした。
呼吸がつらい時に気休めかもしれませんが助かりました。なんか楽になった気がしました。他の人もちょっと気分が悪いなと思ったら直ぐに酸素を使っていたら誰も高山病になりませんでした。是非必要!

【サングラスでなくゴーグル】
できればスキー用ゴーグルのレンズ色なしがあればよかったと思ってます。夜中9合目から山頂までは突風で目が開けていられないんです。夜なのでサングラスはできないし、私はコンタクトだしと最悪でした。下山に際してもずーっと風が強く、サングラスをしていても横から砂が入ってくるんです。目が砂だらけなんて初めてです。水泳用のゴーグルでもよかったかも。

【水】
500mlを2本持っていき十分でした。

【懐中電灯】
頭につけるライトがうらやましかったです。8合目から9合目で懐中電灯を使ったんですが、右手にストック、左手に懐中電灯、でも登山道が急なため両手で体を支えないといけないので頭のライトはいいですね。

【フリース】
防寒具でフリースをもっていきましたが、goodでした。軽いし、汚れても気にならないし(1500円で買ったフリースのため)上にカッパを着たら防寒は完璧でした。

【手袋】
軍手1枚しかもっていかなかったんですが、山頂でご来光を待つ間手がはじかんでしまいシャッターが押せませんでした。やはりスキー用の手袋が必要です。

 長くなって申し訳ありません。でも本当に無事登山できて感謝してます。ありがとうございました。この達成感はなにものにも替えがたいものになりました。顔が日焼けし、鼻の頭の皮もめくれすっかりブスになってしまいましたが、筋肉痛も治り今では元気に過ごしています。これからもこのHPと続けていただき私のような初心者の登山にアドバイスをお願いします。富士山のゴミ問題が解決され早く世界遺産の登録されないかと願っています。

岐阜県
   ∴      april      ∴
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(00/8/7)


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