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 みんなの登山記02−13 河口湖口
 投稿者:ちゅらさん

■2002年8月26日〜27日 河口湖口

はじめまして。

ずっと「あっぱれ!富士登山」のHPを参考にしながら富士を夢み、やっと登頂、ご来光、下山を果たしてきました! 今回が初登山にして、初登頂だったのですが、 分度器にして3度ほど、人生観が変わった気がします。

私は某料理雑誌(‘男子厨房に入る’をもじったヤツ)にて、ライター兼編集アシスタントをしているのですが、やっぱり面白かったのは登山にまつわる「食」です。私自身、普段はとても不健康な食生活を送っています。普段は炭水化物をごく少な目に、野菜中心。カロリー極力少なく、BUTビール&コーヒーはいっくらでもオッケー!!・・みたいな環境なのです。(一日平均15時間出勤、徹夜ばかりだと、どうしてもこうなっちゃうのでしょうか。編集業、ことフードライターはこういう環境の人、めっちゃ多いんです。実は)でも、ね。いや〜「富士登山」を前にしてカラダが変わった感がします。なんか、筋肉ついたし、しっかり米!飯!を食べている気がして・・・

「食」という面から「富士登山」を振り返ってみたら、結構面白いモノが見えてきた気がします。 今後、初登頂を志す人への参考半分、興味半分、というとこで持っていった「行動食」を中心に書いてみました。


 *基本は水と、氷砂糖*

 今回、大変お世話になった二大アイテムです。
 氷砂糖は、どんな飴にも負けません、普段食べなれない黒糖とかよりも、
 長時間という点では圧倒的評価を挙げたいもののひとつです。

 水はevianのスポーツサイズ(1リットルかな?)を持っていきました。
 (今回、私はツアーで行ったのですが、その7割の人はコレをもってましたヨ
 飲み口が飲みやすい構造になってて実にヨイのです)

 以下、総合評価すると・・・

 *スタンダードアイテム*

 ・水--軟水タイプ/evian、日本の水など:★★★★★
 ・水--硬水タイプ/コントレックスなどミネラルの多い外国産の水:★★
  ミネラルが少ないものの方がすっとカラダに入ります。ペットボトルの
  横の成分表などをみて、マグネシウムが少ないモノがいいみたい。

 ・氷砂糖:★★★★★
  休憩のたびになめてました。味付きの飴よりラク。水との相性もバッチ。
   余ったら、五合目の馬にあげると大変喜んで食べるそうです。
  ただし、その際は手の平を平らにして噛まれないように。

 ・お茶・ジュース:★★★
  いい空気のもとでは、雑狭味のない水の方が最終的にはラクな気がしました。
  スポーツドリンクよりも、空気のおいしさを味わう点、目や手をちょっと
  洗ったりするためにも水のほうがベターでしょう。

 ・板チョコ:★★★★
  明治かハーシーの茶色いアレ。懐かしい気分+糖分だけじゃなく、
  元気がムクムク湧いてきます♪これってポリフェノール効果?

 ・梅干し:★★★★
 ・レモン:★★★★
  やっぱり人間、糖分だけじゃ生きていけない。
  酸っぱいモノはカラダがリフレッシュします。レモンは外皮をむいて
  もってくのもいいかも。ただ、梅干しはタネが散乱していたので
  (特に八合目以上)みなさん、きちんと紙に包んで持ち帰りましょう。

 ・おむすび:★★★★
  嵩張(かさば)らなければ。私は途中のPAで買いましたが、山頂で食べたとき、
  富士山型をしていたことに気がつき、妙に感動しちゃいました(^o^)

 *隠しアイテム*

 ・チュッパチャプス:★★★★
  意外と、仲間といったときにワイワイもってくとイイですよ。
  最近は種類もめちゃくちゃでているので、「コレ何味?」とか
  話が弾んで会話もアップ、気分も楽になって高山病も防げる!・・なんて。
  タバコを吸う人など、口寂しい人にもイイようです。
  (ちなみに私はプリン味とチョコバナナ味にお世話になりました<(_ _))

 ・ビーフジャーキー:★★★★
  犬の気分になれます(^_^)
  この塩味が、塩分補給にもなってヨイ。 

 ・ウィダーインゼリー:★★★
  今回、強風・霧中の最悪の夜中に九合目を登るのに、
  コイツが功を奏しました。何より、飲むと気合いが入ります。
 (キムタクの「10秒チャージ」伝説はウソじゃなかった!)
  ちなみに私は山小屋に飾ってあったキムタクの登頂写真の前で
  拝みながら飲み干しました。御利益があったのかなぁ。

 ・ドライフルーツ:★★★
  いろんな種類を、目先を変えてもってくとヨイみたいです。

 ・アルコール(????)
  友人に、ビールをギンギンに冷やして持っていって
  ご来光の時に飲んだのがいます。
  でも、普段アルコールまみれの人間としては、こういうときこそ
  浄化したいのがベスト。重たいし、評価の分かれるとこですね。
  (具合が悪くなって飲めない場合、嵩張ると最悪だろうし・・)

 ・ワイン:★★★
  以前、イラストレータの沢野ひとしさんにインタビューしたとき、
  なじみの山小屋の人がいたらワインとかをもってくと
  たいへん喜ばれるとききました。
  山小屋でも、外国みたいにお砂糖やシナモンとか入れて
  ホットワインを売ってみては? 女性客には喜ばれると思うんだけどなぁ。
  自分で魔法瓶に詰めてもいいかも。
  ご来光見ながらホットワインなんて、洒落てません?

 *番外*

 ・ポッキーや「きのこの山」などアソートアイテム:★★★
  行動食としてはかさばるし、チャージできない気がします。
  私も余らせて持ってかえってきてしまいました。
  ただ、山小屋などで「どうですか?」など、話かける
  きっかけにはいいかも・・ただ、小屋とかって、
  食べる気力なかったり、時間的余裕のない人が多いんですよね。
  (だから黒星デス)

 余談ですがポテチなどの袋が気圧でパンパンに
 膨れてたのには笑えました(^_^)

でも、今回の登山でつくづく感じたのは、水は希少だということ。私は高山病が怖かったので意識して水を飲んでいたのですが、途中で足りなくなり、買い足した500のペットボトルが貴重で貴重で・・。翌日、休み明けのオフィスに着いてまずしたことは、空のグラスに氷をカランと入れて、水道をひねって水をゴクゴク飲んだこと。浄水器を付けてはいるものの、タダ同然でこんなに水が飲めるなんて!と超・感動してしまいました。

それと、つくづく恐れ入ったのは山小屋の人たちの食生活。がんばってますよねぇ。以前、小さな酒蔵の見学に行ったときに杜氏(酒造りの人たち)さんたちと朝食をご一緒したのですが、山小屋の人の食事の光景を見て、非常に似たものを感じました。一年の限られた季節。何人かの仲間が一つ屋根の下で暮らし、文字通り同じ釜の飯を食べ、肉体を常にチャージしておく。その仲間同士の連結感と、自分たちのする仕事に合わせて食生活のリズムをコントロールするプロ意識にちょっとカッコイイと思ったりして・・。味噌汁と、たっぷりのご飯、そしてちょっと濃いめの味付けのおかずが1品。長い木製のテーブルに、味噌汁・ご飯茶碗、汁・茶碗・・・と2つに並んだ列までなんだか似ていました。とっても興味深かったです。

未だ、筋肉痛は続いているものの、今回でかなり勝手がわかったので、来年もまたトライしようと思ってます。ホントに、こちらのHPは参考になりました。富士山を志す人のためにも、 是非、続けてください。

(管理人)
 料理関係のライターさんだけあって、行動食に着目したレポートを送っていただきました。甘酒は売っているのだから、ホットワインを売っていてもおかしくはないですよね。でも、山頂で飲むと酔いが回るのが早そうですね。


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(02/9/2)