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 みんなの登山記02−8 富士宮口
 投稿者:薩摩太郎さん


■富士宮口(02年8月6〜7日)

(プータロの登山日記)

 始めまして私、薩摩太郎と申します。

 脂汗掻きながら、あっぱれ富士登山のホームページを見て矢も盾もたまらず、2002年8/6から8/7に架けて急遽富士単独登山、決行して参りました。不幸なことに小生只今プータローの身の上で、暇を持て余しておりましたので絶好の機会と思いまして、平日単独登山を選択しました。予め本HPを熟読して重要エッセンスをプリントしてから、準備行動しましたので可も無く不可も無く、恙(つつが)無く帰宅できました事、管理人様には感謝申し上げます。アリガトーーーーウ。

 以下旅程概略報告します。

 「目指すは只1つ富士山頂、剣が峰に立つこと」

1日目:8月6日
 AM9時40分鹿児島発〜11時20分羽田着バスにてJR横浜へ移動。
 12時30分発JRに乗る〜14時30分三島着。
 15時30分発富士宮口新5合目行きバスに乗る(乗客2人だけの貸切状態)
 17時15分登山口現地到着。
 小休止後登山開始、平日の為か、駐車場は空いているし各山小屋は客引きをしていた。夜のうちに少しでも高度を稼ぐためと、不測の事態を考えて衛生センターのある8合目を目指す。

 荷物は雨具、おにぎり、着替え、ヤッケ1枚、水1L、たいした事無いが之がやたらと重いのである。途中で捨てて行きたい位重い、息は絶え絶え足は引きつりやっとこさ、小屋へ駆け込む。平素の運動不足がつくずく心身にしみました、冬山登山など私にはとんでもない事である。ルートは違うが自転車やスキー用具を担いで登る人が居るとの記事を見ると、只驚きである。パラグライダーなら一気に滑降出来るから話ぐらいなら面白そうだが?やった人居るのかね?風の気まぐれで青木が原の樹海に不時着したら、どないするんだろかオー怖い。ここまでは〈8合目〉Tシャツ1枚で十分いける。外人さん達は東京タワーにでも上る気分なのか、意外と軽装が目立つし登山ピッチもすごく早い。小生とても着いて行けない。

 20時30分8合目山小屋着、都合3時間掛かる。(宿泊客はカスカス状態で15人ぐらい)。夕刻登山の為、景色に関する記憶はあまりない。枕は2方向設置の69就眠方式だが、本日は皆、布団を1人1枚使って川の字方式で余裕で休むが、一睡も出来ない。夜間登山組が引っ切り無しに登ってくる様子で結構うるさい

2日目:8月7日
 AM2時30分起床、手持ちの食事をとりヤッケ1枚着込み3時出発、小屋の外へ出てびっくり人人〜人。雑踏に塗れて登山開始、星空が実に美しい、AM5時前に頂上に立ちご来光を仰ぐ。万歳ーぃ。大して寒さ感じない、絶景かなすんばらしーい。
 予め準備してきたハガキを投函後(7日投函9日朝鹿児島へ着信する日本〒すごい)、NHKプロジェクトXで見たレーダードーム跡を見る為剣ヶ峯へ向かう、この坂が偉くきつい、こんな所で工事をしたのか苦労が偲ばれる。
 測候所裏の階段を上ると、これまた立派な雲海に浮かぶ影富士を見る、大感激。写真パシパシパシ。
 右回りに周回路を進むと途中清掃ボランティアの青年男女3人組に会う「君たち偉い」、登山者諸君自分の作ったゴミは、家まで持ち帰ろう「後からくる人の為に」私などしっかり家まで持ち帰りましたよ。苦労して登った先がゴミの山では幻滅する。

 6時00分須走方面へ下山開始、登りに比べ案外歩きやすいぞ、が、、、「しかし」であった。何合目からだったか定かではないが、すごい急勾配と砂礫、砂塵に格闘する事なる。タオル、マスクは、必需品ですぞ。若者達は砂塵を巻き上げ、砂塵の彼方へどんどん消えて行くが、私は膝が笑ってしまいがくがく状態で異地の単独登山のため、絶対に怪我を避けるため1歩1歩踏みしめて降りる。杖を1本購入すべきであった、後の祭り。
 最後の樹林帯之が又きつかった。茶店の親父之より2キロ30分の掛け声嘘みたいだった。
 下山バスの時間が気がかりで休息なしで1気に下山、頂上より2時間40分掛かる。

 8合目過ぎると急に人が少ない、ここが彼の分岐点?、山小屋に寄らずに1途に下山する人は要注意である、私など全く看板に気づかなかった。(計画通り須走口へ出たのでラッキーでしたが)
 下山して気づいたのだが、河口湖方面との分岐点に気づかず須走へ降りて、これから河口湖口5合目へ車やバイクを取りに行く道順をバス運転手に聞いている人が数名いました。
 バスツアーで来た人はどうしてるのかね?逆登山????
(分岐点の看板が少ない、分岐点の手前に数本立てるべきである)

  9時30分 御殿場行きバス乗車
 10時30分 国府津行きJRに乗る
 12時30分 川崎着羽田へバスにて移動
 14時40分 羽田発JAL
 17時00分 鹿児島自宅着。
 自分にご苦労さまでした。

 この2日間雨や雷等も無く好天に恵まれたのはラッキーでした「雨具や着替えは荷物にはなったが」
 格言 (念{注意と準備}とチンポは入れるに越したことは無い)

PS
  一気登山止めよう特に単独の若い人、体力に物言わせて4時間前半で頂上を極めたが高山病の洗 礼を受けて、急遽8合目小屋まで人手を借りて下山して来た人がいました、やはり体を慣らしながら5時間以上懸けるのがベストしょうね。頂上にも高山病に掛かった若者がへたり込んでいました。土産物店関係者が動けるなら早めにに8合目以下への早期の下山を進めていました。
 やっぱり富士登山より無事登山心がけるべしです。

                       薩摩太郎 50歳


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(02/8/13)