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 みんなの登山記03−7 河口湖口
 投稿者:MOKOさん


■2003年8月10日(日)〜11日(月) 河口湖口

 H15/8/10〜11にかけて、河口湖口より御来光登山をしてきました。当初は8/9出発のバスツアーに参加する予定だったのですが、台風のため中止になってしまい、でもせっかく色々準備もしたのだからということで、台風一過となった10日に夫婦二人で車で河口湖口五合目を目指しました。

【私達が準備したもの】
・肌着 ユニクロのドライシャツ(\1000)
・上着 長袖Tシャツ、フリース(超寒がりの私は2枚、夫は1枚)
・雨具 私はユニクロのフード付レインコート(\1900、子供用ですが小柄な女性なら十分着れます。軽くて蒸れないし結構いいです)、夫はゴルフ用の雨具。下の雨具としてウインドブレーカーのズボンを用意しましたが、雨に降られなかったので結局着ませんでした。
・防寒具 スキーの手袋・スキーのニット帽・スキー用のフェイスカバー(フリース地でできている)私は超寒がりなのでこれらは持っていってよかったです。ホカロンは持って行きましたが結局使わず。
・靴 夫はトレッキングシューズ、私は以前から履いているスポーツシューズ。履きなれている靴なら大丈夫だろうと思ってこれにしたのですが、結果的にこれが後で泣きをみることになりました・・・
・食料 食べる酸素(東急ハンズで\950、レモン味の小粒タブレットみたいなものです)
酸素プラスウォーター(ドンキホーテで\148)、ウィダーインゼリー4個、キットカット、アーモンドチョコ、菓子パン4個。
・酸素缶 2人で2缶持参しましたが、まめに吸入しても1缶で十分でした。
・医薬品 バンドエイド・バンテリン・エアーサロンパス・ブリーズライト(ただこ れは日焼け止めを塗った後に貼るとはがれやすく、あまり役立ちませんでした。つけ方が悪かったのかもしれませんが)
・その他 ヘッドランプ・アイマスク・耳栓・トイレ用ペーパー・歯磨きガム・タオ ル等

 当日自宅出発は午前6時。通常なら河口湖まで3時間の道ですが、首都高・中央道と も渋滞渋滞でした。お盆期間中で仕方ないですが。富士スバルラインはマイカー規制中なのでスバルライン料金所脇の駐車場に停め、五合目まではシャトルバスで30分ほど。バスはピストン輸送しているようで行きも帰りもかなりの乗客がいましたが、それほど待たずに乗車できました。

 五合目に到着したのが正午前、食堂で昼食をゆっくりとって準備をして午後1時20分に出発。とにかく高山病が不安だったのでゆっくりゆっくり深呼吸しながら歩き、水分補給・休憩もまめにとり、苦しくなくても「食べる酸素」を食べて酸素缶で酸素吸入・・・これらの対策が功を奏したのかどうか、二人とも高山病の症状は全然出ませんでした。

 予約していた八合目の「白雲館」へは午後7時前に到着。夕食はカレーとお茶、朝食としてお赤飯が渡されました。食後すぐ就寝。アイマスクと耳栓は非常に役立ちました。布団は小屋の方には3人で1枚と言われましたが、誰も来なかったためか結局2人で1枚で寝れました。午前1時過ぎに起床、寝床から出たらたくさんの登山客で小屋の中も外もごったがえしていました。

 準備をして1:40に出発。気温はかなり低く、用意してきた防寒具を全部身に着けても体を動かしていないと相当寒いです。行列もずーっと続き、牛歩のようにしか歩けない感じです。ただそのぶん、夜空を見上げる余裕があり、プラネタリウムのような星空に流れ星が走るとあちこちで歓声が上がりました。

 行列は頂上まで延々と続いており、空も明るみはじめたので頂上での御来光はあきらめ、9合目鳥居を過ぎたところでの御来光となりました。頂上到着は午前5時50分。混雑はかなりのものでしたが、休憩所に入れないほどではありませんでした。食事をとって、一休みして、火山口を見に行き、(お鉢めぐりは下山のことを考えてやめました)、写真を撮ったり、日付入りのマグネットを買って、7時半に下山開始。

 下山については、いろいろな体験記を拝読して覚悟はしていましたが、こんなにこんなに大変なものとは・・・延々と続く砂利の坂道、足腰にかかる負担は相当なものです。行きでは足が痛くならなかったのに、下山開始1時間くらいでつま先が痛くなりはじめました。靴も登山靴ではないので底が薄く、砂利の衝撃がダイレクトにかかります。登りより大変というのは、本当なんですね・・・

 ジグザグ道がようやく終わったと思ったらまだまだ坂道が続き、落石シェルターを2 つか3つ超えると、やっと獅子岩が見えてきました。そしてその先に見えるのはお馬さん・・・この時点で12時。 先に獅子岩に着いていた夫が馬方さんと交渉をしてくれていて、2人で乗るならディスカウントしてくれるとのことだったので、もうとても歩ける状態でなかった私は恥ずかしながらお馬さんのお世話になってしまいました。

 このお馬さんですが、とてもおとなしくて上にいると眠くなってしまうくらい快適な 乗り心地?です。五合目までは想像以上の距離があり(馬の足で30分弱?)乗ってよかったと心から思いました。料金は安くはないですが、他に馬に乗る機会も滅多にないし、それだけの価値はあるかと思います。周囲の下山客の視線もイタガユく、視点も高いのでちょっとした大名気分も味わえます。

 馬から降りて、バスに乗り駐車場へ。とにかく温泉!仮眠!ビール!というわけで、るるぶ富士山に載っていた「湯〜園」へ。入浴して一杯飲んで2時間ほど仮眠しまし た。ここの大広間はごろ寝仮眠してもOKの所のようで、同じように寝ている方が何人もいました。

 反省点は、やはり靴です。高山病・寒さ対策にばかり気をとられていたのですが 足の痛みもどうにもならないもので、登山はなんとかなっても下山のときに大変な思 いをします。下山して靴を脱いだ時、つま先がうっ血して水ぶくれが4箇所にできていました。ただ、スニーカーでもざくざく下っていた登山客の方も結構見ましたが・・・

 あと、今回は8合目の上の方にある白雲荘に泊まりましたが、頂上御来光を見るなら 初日にもうちょっと頑張って本8合目まで行って、そこに泊まったほうがよかったような気がします。白雲荘から本8合目までは狭い道もあったりして渋滞がひどいです。バスツアーに参加した場合の宿泊所は8合目太子館となっていましたが、太子館から白雲荘までの間に結構な岩場があるので、ここを夜中に登るのは混雑もするだろうし相当大変だろうと思いました。

 というわけでかなりしんどい思いをした富士登山ですが、雲海の彼方より上る御来光 といいプラネタリウムばりの星空といい、富士山でしか体験できない感動があり行ってよかったなと思っています。ただもう一度登るかと訊かれると現時点では答えに詰まってしまいますが(笑)


(管理人)
 確かに下山時に足が痛くなると本当につらいですね。特に河口湖口の下山道は横方向が長すぎます。


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(03/8/12)