■2005年7月8日(金)〜9日(土)
7/8&9で御殿場口往復で登ってきましたので、報告します。
御殿場口はアプローチが長く、8月初めまでは昼間は駅伝選手が練習して
いて、その中を登っていくのは気後れしますが、登頂よりも「富士山」そ
のものを体感し、満喫するためには良い登山道です。登りは距離が長いだ
けではなく、登山道そのものが砂礫が多いので滑りやすく、けっこう堪え
ます。また、砂走りには杖orステッキは持っていったほうがいいと思います。
・交通手段は自車です。多くのガイドで御殿場口は空いていると記述があ
ったので、駐車場もがらがらかと思っていましたが、大型バスが3台と
十数台の普通車&ワンボックスとけっこう車が止まっていました。自衛
隊や駅伝競争の練習や五合目付近を散策&観光にきた人達のようです。
・売店や山小屋ですが、駐車場脇の売店のハーフマウンテンは7/8&9は営業
していませんでした。7合目と7合5尺の日の出館とわらじ館も営業して
いませんでした。砂走館は開業準備中で、7/16〜営業ですが、焼印は押
してくれました。
・登山者として富士山に登っているのは、自分だけでしたが、駅伝選手が
大勢練習してます。皆マラソン姿で、その中をリュックを背負って黙々
と登っていると、自分が選手の障害物になっているようで、精神的にち
ょっと辛いです。選手の皆さん横がを軽やかに追い抜いていくのですが、
つられて自分のペースも上がってしまい、序盤でけっこうばてました。
選手との鍛え方の違いを実感しました。
・登山口〜八合目の赤岩館まで山小屋がなく、しかも砂礫の道で日陰がな
いため、水分補給は欠かせません。日中歩くなら、水は十分に用意た方
がいいです。自分もそのつもりで飲み物は6Lと多めに持っていきました
が、赤岩館までに半分以上飲みきってしまいました。日焼け止めも必須
です。風もまともに浴びますので、強風時の砂対策にタオルを持ってい
ったほうがよいです。下山時の砂走でも使えます。
・道は砂礫のためけっこう滑って登りにくいです。特に5合5尺〜7合までは
風のせいか、登山道に砂たまりができてる箇所もあって、三歩上がって
二歩分ずり下がるような状態でした。この5合5尺〜6合は歩いた距離の割
には高度がかせげないので、ばてないようにゆっくり歩くしかないです。
・宿泊は赤岩八合館です。am9:30に出発して到着はpm4:15。宿泊者は13人
でしたが,登山者は自分を入れた5人。あとは駅伝の選手でした。さらに
御殿場口から登ってきたのは自分だけで、他の4人は富士宮口からトラバ
ース組。この山小屋はシーズン中でもそうやって富士宮ルートからわざわ
ざくる人の方が多とか。夕食はカレーですが、レトルトではないし、おか
わりもできたので、味も量も満足できました。
・思いがけず本HPで金剛杖の焼印情報を載せている方に会うことができ
ました。この夏は従業員として働くそうです。かなり多忙のようでした
が、就寝前に少しだけ色々楽しい話を聞くことができました。赤岩館と
その下にある砂走館が同じ経営のため、どちらに居るかは未定のようで
す。
・御来光は赤岩館前で見ました。小屋から出て左側に登る御来光が見れま
す。梅雨の合間で湿気が多いせいか輪郭はあまりはっきりしていません
でした。朝食は御来光後で、ご飯とみそ汁はお代わり自由でした。ここ
では頼んでおけば、山頂で御来光を見た後で、下山後食べることも可能
なようです。
・お鉢巡りもしましたが、ガスが濃く、風も強くて大変でした。山頂で泊
まった人の話では、早朝小屋内で−6゜しかなかったそうです。山頂の奥
宮は7/8〜開いたようですが、郵便局はまだやっていませんでした。雪で
すが、剣が峰下付近のお鉢巡りコース上には残雪が有りました。しかし
歩く上は除雪がされていて、特に危険はないです。お釜の中の雪がきれ
いでした。
・駅伝選手以外では登りは自分一人でしたが、下山時にはそれなりに人が
いました。やはり下山にこのコースを使う人はいるようです。砂走りは
大きい石でも拳二つ分なので、須走りコースよりも走りやすいですが、
そんな石でもつま先にあたったりふんだりすると足に堪えます。また、
砂の浅い深いもあるので速度出しすぎは危険です。二人ほど転けた人を
見ましたが、すぐ起きあがってましたので、転んでもダメージは少ない
ようです。
・砂走りは杖やステッキは必携ですね。怖いのは風で、当日宝永山から急
に吹き下ろす風があり、体が流されて何度もコースから飛び出しそうに
なりました。コースをはずれると段差があり、なまじっか速度が上がっ
てしまっておるので、間違いなく転びますね。危険です。自分は金剛杖
をもっていたので、そのつどうまく下腿を支えられました。まるで船頭
のようだったかなと。条件のよいときなら心配ないですが、万が一のた
めに手ぶらはやめたほうがいいようです。
※このあとフランスの方が、山頂から風でとばされて滑落して死亡し、数
日間そのままだったことをNEWSで知りました。驚きました。富士山の
怖さを再認識しました。
(管理人)
K.Tさんより焼印のTさんが山小屋で働いているという連絡をいただいたので、その後、私も御殿場口を登ってきました。やっぱり御殿場口は距離が長くて大変ですねえ。
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