■２００５年７月２１日（木）

　仕事がらみで良いお付き合いをさせていただいているお客様がいるのですが、 この方、毎年一人で富士山に車で（もちろん自分で運転・片道４時間）行き、上って 下りて車で日帰りする（もちろん自分で運転） 今年で７３歳のスーパーおじいちゃんです。

　今年も行くという話を聞き、軽い気持ちで「私も連れてってください」。
そこから話は急展開。会社の女の子１人を巻きこんで、日帰りで行くことになりまし た。 私と女の子はもちろん未経験者。決まったその日から、H.P.をかかさずチェック（大 変お世話になりました）。 なにせ始めていくのに日帰りです。一式道具を揃え、子供たちを寝かした後、近所の 学校の階段を何十回と往復し、 自分では準備万端で当日を迎えました。

　五合目に着いたのが、２１日のＡＭ４：４０。ＡＭ５:１５登山開始。 寒いと聞いていたのですが、思っていたより暖かく長袖の上にＴシャツだけで十分で した。
スーパーおじいちゃんの指導どおり、はじめからゆっくりの登山。 小学２年生と３歳のお子様を連れて上っているご家族の方より、ちと早いくらいの ペースでした。 そのおかげで、体力的にはかなりの余裕がありました。 山小屋についたらかならず記念写真をとる余裕もありましたし、合目合目で５分程度 の休憩でいけました。 とにかく気になっていた高山病もなんら心配ありませんでした。 長い長いと聞いていた九合目から頂上までも、自分的にはあっという間でした。 時間的にはかなりかかっています。ただ、感覚的にはものすごく心地よく、ほんとに あっという間でした。

途中、下ばかり見て登っていた私たちに、下山していく方が「太陽を見てごらん」と 教えてくれました。 すると、太陽のまわりに円の虹ができていました（添付写真）。この虹が雲とから まってすっごく神秘的な感じでした。 スーパーおじいちゃんも「１３年間きて初めてだ」と感激していました。


　と、なんだかんだと頂上に無事到着。時間的には６時間ぴったり。 後から聞いた話ですが、スーパーおじいちゃんがペース配分してくれて、見事に予定 通りだったそうです。 私には、あっという間の６時間でした。 剣ヶ峰にも無事登頂。馬の背が自分の中では一番きつかったです。 高いところ苦手ではないのですが、ここだけは左右どっちにいってもヤバイ、と風も あまりなくても考えたら怖くて… 砂礫は、ほんとに登りにくかったです。

下りは３時間かからず下りてこれました。
体も筋肉痛にならず、次の日仕事にもなんら影響ありませんでした。

今回の初登山で感じたことですが、
１．靴は絶対大事
　　靴だけは早めにかって、何度か履いて歩きなれたほうがいいです。
２．自分にあったペースで
　　今回は、ベテランの方が初心者の私達のために計画していただいたような登山で した。 　　初心者だけだと、ペースなんて考えないかもしれませんし、頂上近くの傾斜は実 際にいってみないとわかりませんね。
３．サングラス・日焼け止め
　　今回は、かなり天気が良かったです。天気が良いからこんなに順調に登れたんだ と思います。 　　それで感じたのが、紫外線がかなり強い!!帽子かぶっていても顔がかなり焼けま した。 　　襟のない服だと、首が焼けて痛い×２。 　　クチビルも焼けます。一緒にいった女の子、日焼け止めバッチリでしたが、クチ ビルはなにも・・・。 　　見事に二人してクチビル荒れました。リップクリーム必需品です。
４．自分に元気を
　　なんだかんだいいながら、登っている時は喋る余裕もなく、黙々と進んでいきま した。 　　そんな中で、ｉPoｄshuffleを持っていったんですが、これが大正解。 　　もちろん音量はかなり小さくして、普通に会話が聞こえる程度の音量でしたが、 　　登っている最中に、とにかく元気をくれました。というか、気がまぎれるという か（笑 　　バッテリーも聴きっぱなしで、最後まで問題ありませんでした。９時間以上聴け ましたね。 　　音量小さかったからかな。
５．登り方と呼吸
　　ちょこちょこ進んでいくのがいいですね。H.P.の歩き方はすごく参考になりまし た。 　　自分的に、比較的登りやすいところでも直線的に登らずに、ジグザグジグザクし ながら登りました。 　　距離は増えるかも知れませんが、楽なような気がします。 　　また、体力的なことより高山病が心配でしたが、意図的にゆっくりと深呼吸しな がら登っていたら、 　　問題なかったです。やはり、ペースがゆっくりだったからでしょうか。

　初めての富士登山は天候にも恵まれ、最高の記念になりました。 来年も、是非いきたいです。 　あ、スーパーおじいちゃんは首都高で渋滞にはまったにもかかわらず、 帰りも全て運転していただきました。私は爆睡で渋滞まったく気づかずに… 「私も年だからゆっくりのペースでよかった。まったく疲れなかったから。」と、 次の日、挨拶に行ったところ畑仕事しながらのお言葉でした。