■2005年7月31日(日)
はじめまして。
和歌山県から2泊3日で富士登山をしてきました。7月31日に河口湖口より朝
登って夕方下山の日帰りコースで無事登って来ました。
富士登山のなんたるかも知らず、無謀にも『富士山に登ろう!』と言い出した私
でした。『あっぱれ!富士登山』を道しるべにさせていただき色々情報を頂いた
おかげで何とか無事に登れました。ありがとうございました。しかし、実際登る
となるとなんと大変な事か!
隊員5人で頂上をめざしました。
隊 長 50才代、男性。富士登山のエキスパート。富士登山競走にも出る
すごい人です。
副隊長 20才代。男性(富士登山は2回目)。スポーツ万能でやさしい人。
女性隊員1 (私)40才代。今回の富士登山の言い出しっぺです。
登山歴は奈良県の釈迦が岳(1600m)のみで初めての富士登山。
女性隊員2 40才代。初めての富士登山。余裕で登ってました。
女性隊員3 50才代。初めての富士登山。今回一番頑張って登頂。敢闘賞をあげ
たい!
朝8:30、五合目をいざ出発。お馬さんがいたりして普段と違う景色にウキウキ!
最初は緩やかな下りで、らくちんで歩く。ご来光を拝んだ方達が次々に下山してくる
のに出会いました。下山してきた人の顔つきは、そんなにしんどいという顔つきでは
ありませんでした。結構苦労せずに登れるんだとこの時は思っていました。
7合目までは何とか楽に登れて、7合目の山小屋でピースして写真も撮って余裕があ
りました。しかし、あの8合目からだんだんときつくなって、ピースどころではなく
なっていきました。隊長が「高山病になると大変なのでしんどければ酸素吸って下さ
い」と指示。このころより酸素を吸い始めました。そして、山小屋の方が「頂上まで
あと4時間くらいだよー」の言葉。「えーっ!!あと4時間も登るの?!」・・・初
めての登山の女性3人は何ともいえない雰囲気!!
そして、本八合をこえ、九合目の鳥居と山頂を見上げると、「えーっ!こ
れを登るの?!」・・・9合目から頂上までの絶壁としか思えない光景を前
に気持ちは引いて行きました。「あ〜早く降りたいー!あの下山道は平らで歩きやす
そうだし・・・」。そして、下山道を降りていく人を眺めては心の中では「なぜこん
なしんどいことしようなんて言ったんだろう。もう登るの辞めて下山したいよ〜。で
も言い出しっぺの私が辞めるなんて言えないし・・・」。10m歩いては、酸素を吸い、
深呼吸をし、酸素を吸いの繰り返し。写真を撮るどころではありません!そんな余裕は
全くなかったです。
やっとの思いで14:30に山頂に立った時は涙が出ました。隊長は、忍耐強く私たち
を励ましながら頂上へ立たせてくれました。初心者3人の面倒を見るのはさぞ大変だっ
た事でしょう。感謝の一言に尽きます。
山頂で持参のおにぎりなどを食べ、しばし一服するとすぐ下山でした。「あーこれで楽
になる」と思ったが悪夢!下山のしんどさを身にしみて体験することに。火山がれきの
下山道で、滑るし、尻餅はつくし、最初は人が尻餅つくのを大笑いして見ていましたが
それどころではなくなりました。そして、気の遠くなりそうな下山道を見降ろしながら
・・・でも、ひたすら降りるしかない。登るのも降りるのも誰も助けてはくれないし、
自分の足で歩くしかないということを身をもって体験しました。(当たり前の事ですが!)
やっと六合目に辿り着き、あと2kmというけれど、この2kmがつらい! 副隊長が話しか
けてくれますが、もう話す余裕もなし!そして、18:40に五合目のバス停に着いたと
きは精も根も尽き果てていました。
そして、心の中では「もう二度と富士山には登らない!」とつぶやいていました。
しかし、今改めてHPを読みなおしてみると、管理人さんの書かれていることやみんなの
登山記に書かれていることが本当によくわかります。「あ〜私もそうだった!」と笑いな
がら振り返っています。 そして、不思議なことに「富士山にまた登ってみたい!」と思
うようになりました。
今回初めての登山でしたが、お天気に恵まれたこと、すばらしい隊長と副隊長といいメン
バーに恵まれたこと、そしてこの『あっぱれ!富士登山』のHPに巡り会えたことで20
05年の夏のいい思い出が出来ました。ありがとうございました。
和歌山 和歌子より
(管理人)
登山競走に出場するほどのすごい人が隊長、そしてやさしいお兄さんが副隊長というチーム構成が見事です。「こういう編成なら私も登りたいわ」という人はたくさんいるでしょう。結局6時間で登頂されていますが、これは素晴らしい。隊長さんのペース配分がよほど上手だったのだと思います。
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