■2006年7月30日(日)
富士宮口から日帰り登山
48歳男性。4度目の富士登山です。運動は苦手で山歩きは今回が初めてという中2の息子を連れたチャレンジ。息子はどういう風の吹き回しか前日になって同行する気になり、ハイカットの靴と登山用靴下、レインウエアとステッキを急きょ購入しました。往復はマイカー利用。超初心者向けにタイムスケジュールを細かく書いてみます。
ちょっと寝坊をしてしまい、新五合目付近にたどりついたのは7:00。すでに駐車場は満車で、県警?が交通整理しています。Uターンを余儀なくされ、駐車場から1.6km地点の下り車線に駐車しました。準備を整えて7:30出発。水は2リットルずつ持ちました。空は曇りがちで気温は15℃ぐらい。暑くもなく寒くもなく、超初心者には打ってつけの天気です。
高地順応も兼ねてゆっくり歩き、25分で新五合目に到着。ベンチに座ってさらに高地順応です。新五合目出発は8:30。新六合目までの楽ちんな道のりに29分もかけたのに、新六合目で早くも休憩(笑)。本格的な山道になってからは無理せず休み休み登り、新七合目までは55分かかりました。息苦しいというので秘密兵器の酸素缶が登場。ひと息ふた息吸うだけで「何となく気分がよくなった」。
新七合目から元祖七合目まで52分。八合目までは48分。とにかく疲れないようにゆっくり登ります。ガスが出たり消えたり、日が差したり曇ったり、めまぐるしい天気の変化に、息子がいちいち驚いているのが面白かったです。八合目まで来ると頂上が初めて見えました。あまりの遠さに息子の気力が萎えかけたので、「ここまで1000m登ってきたんだから、あとはたったの500m」と励まします。
八合目から表口九合目まで47分。九合五勺まで37分。ひたすらゆっくり歩き、ジグザグ道で折れ曲がるたびに休憩。息子の酸素吸入量がだんだん増えていきますが、登るスピードは同じくらいを維持しました。涼しくて汗をかかないですんだのが大きかったのかもしれません。九合五勺から50分、15時前にやっと登頂。新五合目からの所要時間は、予定をはるかにオーバーする6時間25分でした。
九合目・万年雪山荘にて 上部の白い部分が万年雪
河口湖口は外国人が多いことで知られていますが、この日は富士宮口も国際色が豊かでした。登山時にとくに目立ったのがインドネシアとネパールの団体さん。どちらも日本で働いている人たちが、夏休みのレクリエーションで「一度は登っておきたい富士山」にやって来たみたい。軽装の彼らはさっそうと歩いていきます。日本語で少し話しましたが、とってもフレンドリーでした。
頂上では強風が吹いて、息子が寒そうにしていたので、リュックの底に忍ばせたダウンジャケットを着せました。コンビニで買ってきたおにぎりを食べ、神社や郵便局、火口を前に記念写真を撮りまくり。剣が峰にも行こうと誘いましたが、登頂で脱力した息子は拒否し、15:45に下山開始です。その前に富士館裏にできた真新しいバイオトイレに行きました。使用料200円なり。
超初心者にとって、登りは疲れますが、とくに危険はありません。それに比べて下りは楽ですが、捻挫する恐れがあります。九合五勺まで27分、表口九合目まで19分、八合目まで23分。足首をしっかりと固定する靴と体重を支えるステッキのおかげで、疲れた息子の足でも軽快に下りることができました。ステッキや金剛杖を持たない下山者は明らかに難渋しています。やっぱり、ステッキか金剛杖は必需品ですね。
上から見た万年雪。 長さは300mぐらい、幅は50mぐらい。
元祖七合目まで20分、新七合目まで23分、新六合目まで30分。日没が近づくとともに小雨が降り出し、レインウエアを着込みました。新五合目まで12分、19時前にゴールイン。下りの所要時間は3時間10分でした。水の消費量は2人合わせてたったの2リットル。駐車場所に向かう真っ暗な道路は、ヘッドライトをつけて用心深く歩きました。結局、持ってきた荷物が全部役に立って、よかったよかった。
翌日、息子は太ももが少し張る程度で異状はなく、富士山は本当にだれでも登れる山だという思いを新たにしました。ただし、ゆっくり登ればでしょうね。あ、もちろん父親のほうも、ふだんより後遺症がずっと軽かったことを付け加えておきます。
タイムスケジュール
【登山】新五合目8:30→8:49新六合目8:54→9:49新七合目10:04→10:56元祖七合目11:16→12:04八合目12:20→13:07表口九合目13:20→13:57九合五勺14:05→14:55頂上
【下山】頂上15:45→16:12九合五勺16:15→16:34表口九合目16:40→17:03八合目17:12→17:32元祖七合目17:42→18:05新七合目18:08→18:38新六合目18:43→新五合目18:55
(管理人)
富士宮口は下山時に段差のある部分を歩くことが多いので、他のルート以上に金剛杖やステッキが有効ですね。日帰り登山でもちゃんとヘッドライトまで準備されていて万全です。
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