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 みんなの登山記2007−16
 投稿者:いちさん

■2007年7月28日(土)〜29日(日) 河口湖口

こんにちは。いち(37歳男性)と申します。

今回は会社の友人11名(男性5名女性6名)で某バスツアー(70名)で行ってきました。
年齢は上は52歳(女性)から同僚の息子さん(10歳)という幅広いメンバーです。
登山口は河口湖口です。

予定
富士山五合目12時着=八合目富士山ホテル18時頃着=1時起床1時半出発=富士 山頂上4時半

現実
スバルラインを走行し快調に走っていたバスが2合目で渋滞にはまりました。 途中救急車が反対車線を登って行ったのでなにかあったようです。(結局わからな い) そのため到着が遅れてしまい、 結局2時半ごろに5合目に到着したのですが、人でごった返していました。 ツアーなので人員確認のため一人一人に番号が付けられます。(ちなみに38番) 点呼を取って途中揃ってなかったら揃うまで出発しないそうです。

気分が盛り上がるのはよかったのですが、 食事をする予定であったところが一杯であったため、準備ができるまで1時間ほど待 たされました。
「出発の時間が早ければ早いほうがいい」という登山ガイドの言葉に不安をおぼえな がら、 食事をすませて、すぐに3時40分から登山開始です。

天気は曇りで涼しいくらいの感じで快適でしたが、歩き始めてすぐに渋滞になりまし た。 このホームページをご覧の方ならご存知かと思いますが最初は下りです。 その時点から数珠つなぎでした。一体いつに宿に到着できるのかと思いながら、 高山病対策にはちょうどいいかな?とこの時点では軽く考えていました。


しかし、さてこれから登山だという泉ガ滝付近から 29歳女性が早くも高山病になってしまいました。 たぶん食事をしてすぐに行動しだしたのがいけなかったようです。 男性3人で交替交替で妊婦のようにリュックを背負いながら 七合目(標高2700m)の最初の山小屋である花小屋目指して登って行きました。 途中、登山ガイドが登山道の鎖の外で休憩している人を注意しているのを見て、 お!お約束と思いました。 花小屋で女性も回復してきたので再びリュックを自分で背負い頂上を目指します。

ツアーなので自分のペースでは休憩できなく、しかも渋滞のため自然と立ち休憩が できてしまうためリュックを降ろしている休憩もなく、ハイドレーションシステムは とても快適でした。(しかし欠点も) とにかく大渋滞でちょっと歩けばすぐ止まるといった感じで、 見る見るうちに日が暮れていきます。 金剛杖の先にヘッドランプをくくりつけ、長袖シャツ、フリースと着込んでいきまし た。

ツアーの先頭の登山ガイドは暗くなると赤いランプ(工事現場にいる人が振っている ような)を もって先導するのですが、仲間の一人がほかのツアーのランプと間違えて先に登って 行って しまいました。幸い携帯電話で連絡が取れていたのでよかったですが、 途中点呼があったため代返しました(汗) そんなこんなで8合目太子館についた時には夜10時でした。 ここで29歳女性と11歳の子供がもう無理ということで父親と3人でリタイアしま した。 私も、もうこの辺で泊まりたいと思いましたが、それがツアーの悲しいところ・・・ 富士山ホテルに向かって出発です。

結局富士山ホテルに着いた時には時計の針が12時をまわっていました。 それまでの間、栄養を取らなければ登っていけないと思い、行動食として ゼリー飲料やバランス栄養食等をたくさん食べましたが そのため宿に着いた時にはおなかがいっぱいで、カレーライスが食べれませんでし た。 万能だと思っていたハイドレーションの水が急になくなりました。(これが欠点)

ツアーの目的はご来光なので予定通り1時半には出発だと告げられ 寝るときの為に耳栓やら足に貼るシートなどを用意したのですが使う余裕もなく爆睡 です。 1時半に起こされ、あまりにも過酷な日程のためか これから頂上に登るかどうか番号で出欠をとられました。 軽い頭痛を覚えましたが、自分を奮い立たせ再度頂上を目指します。 ここで女性2名が睡眠を選びました。 集合場所に集まり、さて登ろうとしたところお決まりの点呼です。 すると登るはずの4番の人がいません。 その人が来るまで登れないということでその場で40分ほど待ちましたが どうしても見つからないので登山開始です。(おいおい)

相変わらず大渋滞。少しのぼったところで登山ガイドが 「このまま登っても頂上には間に合わない。登山道を途中で下山するのは難しいの で、 下山道を登り、ご来光が見れたら、もしくは下山の渋滞が始まったら降りてくる」と いうことで、 下山道を登っていくことになりました。 途中でみるみる天候が変わり雨が降ってきてとてもご来光が見れる状態ではありませ ん。 ご来光も拝めそうもないし、頂上にもつきそうではなかったので 「なんか登る意味があるのか」とぶつぶつ言いながら歩いていたら頂上に着きまし た。 結果、意味がありました。6名が無事、頂上制覇です。やはりご来光は拝めませんで した。 頂上で万歳をし、数枚写真をとってすぐ下山開始です。(5時) 6時に富士山ホテルに残してきたメンバーと合流するためです。


当日午前5時10分頃の下山道の様子(撮影・管理人)

下山は思っていたよりも辛かったです。 ただ私は膝があまり強くなく、すぐ笑ってしまうのですが、 それを見越してサポーターをしていったら、とても有効でした。 しかしHPにあるとおり、延々と、つづらおりの道が続きます。 とにかくこれを降りないと帰れないという思いが重くのしかかります。 ようやく降りたと思えば五合目まであと2.7キロという看板・・・ 気が遠くなります。 万歩計を持って行ったのですが、富士山ホテルまでは朝からおよそ6800歩に対し 富士山ホテルから五合目に帰るまでにおよそ17000歩、歩いていました。 下山には思いのほか体力も要りますし、トイレもなかなかないので注意いたしましょ う。

思えばいろいろ大変なことがありましたが、終わってしまえばいい思い出! 帰りには二度と来るもんかと思うかもしれませんが(私自身も今回2回目で前回そう 思った) 不思議とまたチャレンジしたくなります。 みなさんもいい思い出を作りに行ってみてください!


(管理人)
同じ日に私も登っていました。いくつかのツアーが下山道を登っているのを見ました。下山道は斜度がきつく滑りやすいので登るのは大変だと思います。それでも見事に登頂!おめでとうございます。五合目から歩き始めてすぐに渋滞になってしまったとは驚きました。



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(07/8/6)