■2007年8月5日(日)〜6日(月) 河口湖口
はじめまして、静岡県東部のいわば富士山の地元に住んでいる夫40歳妻38歳の夫婦です。
一昨年初めて富士宮口から徹夜登山をして5時間かからず登頂できました。 昨年は7月に須走口から徹夜登山しましたが、8合目手前で豪雨により撤退、
しかも下りの砂走りで高山病のせいか吐いてしまいました。 そのリベンジで8月に今度は早朝から河口湖口から上りましたが、のんびり登って8時間下り2時間で楽しめました。
昨年の経験から天気が悪いと気持ちも萎えるし、高山病にもかかりやすいことがわかったので、天気が良い日を待ち続けました。
山開きしてもなかなか梅雨が明けず、毎週末スタンバイしていましたが、普段目の前にあるはずの富士山は雲の中、
7月は結局行けませんでした。 梅雨が明けて天気予報とにらめっこして土日に登るぞ!と決めたら、
仕事が入ってしまい、次週はマイカー規制が始まってしまうということで、6日に休暇を無理やり入れて、5日から登ってきました。
5日は自宅を11時に出発しました。 途中のコンビニで夕食のお弁当を買い込み、いざ河口湖口に向かって出発しました。
ところが御殿場に入り交通整理の警察官が多数、渋滞も始まってしまいました。 ちょうどこの日は富士登山駅伝だったようで、
時間的に下りのランナーが集中しての渋滞のようです。 迂回してスバルラインについても料金所で渋滞です。 日曜なので空いていると思ったのですが、
5合目手前でまたもや渋滞でここで1時間待ち、駐車できたのは午後3時でした。
今日は夜9時出発なので車内で仮眠する予定でしたが、とにかく暑く、28℃もあります。 とても5合目とは思えません。
眠れないので、登山口まで散策することにしました。 広場に行ってみてビックリ、ものすごい登山者です。
これから登る人、下りて来た人、バスツアーの団体さん、点呼をするガイドの声、売店の案内、屋台などなど富士宮口よりも
活気があって、今から祭りのようでなんだか興奮してしまいます。 余計眠れなくなった・・・(笑)。
なんとか仮眠して午後7時に起きました。 駐車場を見ると、あらら、ぽつぽつ空いています。 夕方は徹夜の方が集まると思ったので、
昼間に着く事にしたのですが、夕方に来たほうが渋滞もなく良いようです(メモメモ)。 食事をして、身支度をしていると回りの車からも続々と出発していきます。
遅れてはならないと、夜9時に出発しました。 指導センターまで横移動していきます。昨年は全く人がいなかったのですが、今年は何組も登っています。
団体さんも居ましたが、すでに休憩していました。 また、下山してくる方が結構居るのには少し驚きました。 花火が上がる音がしていたのですが、
探しているうちに音が止んでしまいました。 終わってしまったようです。 残念!
指導センターでルートマップを受け取り、再び歩き始めます。 つづら折の坂を登っていくと少し霧がかかってきて、ぽつぽつしはじめました。
嫁がザックカバーだけしたいというので、ついでに立ち休憩、ふと下界に眼をやると夜景が見渡せました。 雨もすぐやんで、以降降ることは無かったです。
夜11時に7合目花小屋に到着です。 5分ほど立ち休憩したのち出発です。
ここからは、上を見上げるとすぐに山小屋の明かりが見えるので、目標を立てやすく歩きやすいです。 山小屋の様子を確認しながら登ります。
真夜中なのにほとんどの山小屋が営業していて焼印も押してくれるようです。 飲み物食べ物もあってなんだか安心しますね。
そうこうしているうちに、1時前に8合目太子館に到着です。 ここで、大休止することにしました。
今回持参したものは、酸素水、食べる酸素、ウィダーインゼリー、アミノバイタルプロ、キットカット、梅昆布、ぶどう糖、サプリとしてマカと鉄分で補助です。
出発前にアミノバイタルプロとマカを補給しておきました。 ここではウィダーインゼリーとキットカットを食べました。
はじめてトイレに行きましたが、100円かかりますがとても綺麗でした。
ここまできて、私は時々胃に違和感を覚えました。 嫁さんは、時々頭痛がするとの事ですが、まだまだ元気です。
山小屋から団体さんが出てきました。 都心の○○○スポーツ主催のツアーの様です。 ガイドさんは昼の5合目で見た方で、ここで仮眠していた様です。
ツアーはどんな感じなんだろう? と興味がわいたので少し後を追ってみることにしました。 1時30分に出発しました。
ツアーはとてもスローペースで時々立ち止まります。 しばらく、そのまま行くと、酸素が薄いので、無理も無くちょうど良いペースになってきました。
元祖室から本8合目までは少し距離があるので、小休止してぶどう糖や食べる酸素を補給します。 この2品は初めて使ったのですが正解と思います。
ぶどう糖はスーと体に吸収される感じが良いです。 食べる酸素は、効果は不明ですがグレープフルーツ味が元気を出してくれます。
元祖室からも引き続きツアーさんのお世話になります。 ガイドさんの話もとても参考になりました。 のんびりペースが体にいいのですが、
本8合目直前の階段で、急に胃が痙攣してもどしそうになりました。 よくわかりませんが、一回で治まったのでそのまま歩いて、
3時20分に本8合富士山ホテルに到着しました。 体の異変を嫁さんに報告。 標高はすでに3300mなので、多少変化はあるよと大丈夫と自分に言い聞かせます。
小休止後、またツアーのお世話になります。 すぐ、トモエ館に到着しましたが、なんとなく胃の調子も悪くトイレに行きました。 お金を入れてトイレに入ろうとしたところ、
張り紙があって読んでみると「トイレで吐かないでください」と書いてありました。 もっとよく読むと処理ができないらしいです。
結局自分は用を足しただけで済みましたが、色んな事情があるものだと感心してしまいました。
ここで、寒くなってきたのでジャケットを着こんでから出発です。またまた、ツアーさんの後を付いていこうとすると、ハプニングです。
嫁さんが気分が悪いのでちょっとまってとの事、顔色も悪そうです。 水を飲んで、たべる酸素飲んで、少し歩きますが、苦しそうです。
何度もたち止まっては進んで、最後の御来光館に4時30分に到着です。 しかし、嫁さんは付いたとたん座り込んでしまいました。 私も胃が痙攣しました、やばいかも?
空もだいぶ明るくなってきていたので、ここでご来光を迎えることにしました。他の登山者も待っているようです。
頂上の方を見てみると切れ間無く人の列が続いていますが、ほとんど立ち止まって空を見上げています。
少し待っている間肌寒かったですが、中厚のインナーを着ていたので以前頂上で3時間御来光を待っていた時ほど寒くはありませんでした。
その時はご来光も曇って見えませんでしたが、今回はしっかり見ることができました。あたり一面オレンジ色に染まります。 富士山も染まっていました。
夢中でシャッターを押した後、山小屋で小休止させてもらうことにしました。
おでんを食べて体も暖まり、少し元気が出てきました。
嫁さんの杖に焼印を押してもらい、5時30分に出発です。 私は、完全に復活して足取りも軽いのですが、嫁さんは不調のようです。
つづら折で立ち止まってしまいます。 なんとか9合目の鳥居までと励まして登ります。鳥居に到着したのが6時20分でした。
もうすぐそこに頂上の鳥居が見えます。 時間は掛かっても一歩一歩進めば頂上だよと励まして再出発です。
立ち止まりを繰り返しながら、最後の岩登りです。 ここを越えたら、最後の鳥居が待っています。 そして、何とか7時30分に鳥居の前に到着です。
2人で記念撮影をして、石段を登って頂上到着です。 10時間かかってしまいましたが、今年もなんとか登りきりました。
頂上の山小屋で休憩後、富士宮側の臨時郵便局へ向けて出発です。 多少の起伏はありましたが、今までの苦労を思えば何ともありません。
郵便局から地元アウトドアショップの懸賞ハガキを出して、また山小屋で休憩しました。 そこで30分ほど仮眠させてもらいましたが、
足が重たくなってきたので、下山することにしました。 また河口湖側に戻って、10時30分に下山開始しました。
下山は下の方まで良く見渡せます。 延々に続く道に正直げんなりしてしまいました。 多少ブルドーザーとのすれ違いや、ブルドーザーのターンを見たりして、
楽しめましたが、気を緩めると転んでしまいそうです。7合目のトイレを利用して、小休止し、頑張って歩いて午後1時30分に5合目に到着です。 最後の上りもきつかったです。
頂上で出した懸賞ハガキに当たると富士山のTシャツがもらえるそうです。 そのハガキには、一言書く欄がありまして、今度は御殿場口から登りますと書いてしまいました。
もし、Tシャツ当選した時には、有言実行でしょうか?(笑) 連休中はすこぶる天気がよい様で、こんな日に登っている人は最高の景色が見えていいねと2人で羨ましがってます。
下山しても、晴れ渡った富士山を見たり、夜の山小屋の明かりを見ていると、来年もそこに居たい気がする今日この頃です(笑)。
(管理人)
胃痙攣をおこしながらも、また登りたいと思うような富士登山になって良かったですね。きれいな御来光も見られてなによりでした。
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