■2007年8月10日(金)〜11日(土) 河口湖口
構想3年で、日本一の山に登山決行となりました。(家族の都合で、延びに延びてようやく今年実現)
8月10日・11日の2日間で、お約束の山小屋1泊して山頂ご来光を目指します。
予定
自宅発 → 五合目(河口湖口) → 八合目(元祖室泊) → 山頂(ご来光) →
お鉢巡り → 下山(河口湖口) → ゆらり入浴 → 帰宅
メンバー構成
私と妻(不惑を半ば過ぎ)と娘(高一)の3人
富士山より東の地を午前4時半出発し、いざ五合目目指して車を走らせる、若干の首都高速お決まり渋滞と八王子のお決まり混雑が少々ながら約3時間半で五合目到着。
五合目駐車場手前で止められるも、何の説明も無かったのでとりあえずロータリーまで侵入する。しかし、係員に満車なのでUターンして路肩のスペースに駐車するよう言われる。連れが降りていたので待たせて欲しいと言うも、ロータリーとかに駐停車するのは困ると言われ、バス駐車場でUターンしてまたロータリーに戻るを繰り返す。
ロータリーを数周しているうちに、空き発見で五合目に無事駐車できました。(係員の方に空いているから止めさせろと談判)
時間的に下山者が少なかったのか、出て行く車が少なかったようです。
準備をして、いざ金剛棒購入と古御岳神社に向けて出発。(午前8時半)
このころには、多少駐車場に空きがあったのに、下に止めて歩いて着た人が「空いているじゃないか」とぼやいていました。(ラッキー)
金剛棒を購入し古御岳神社で朱印をいただきいざ出陣。
林道を通り6合目に向けて徐々に高度が上がり、見上げれば続く登山道を見て気が遠くなります。
途中、話に聞いていたブルドーザーの荷揚げを目撃したりして。
あの揺れで、上まで行くのも辛そうに見えたけど、歩くのはさらに辛いです。
本格的に登りが始まると、体が慣れるのと、精神的に諦めがつくまでは、辛いの一言。
途中晴れたり、ガスったり、雷の音が目線で聞こえたり、景色を見ながら順調に高度を上げて行きます。
先は、まだまだ長く、高度障害を気にしながら、ゆっくり歩き深呼吸をしながら歩みを進めます。しかし、7合目の山小屋群を過ぎるころになると、なんとなく頭痛がしてこれが高山病かと意識し始める。食べる酸素とブドウ糖を補給しながら、重い足で岩場を登りようやく、本日の目標を発見。
ここからが、さらに辛く砂礫の道をあと少し、もう少しと言い聞かせてがんばるのみ。
八合目について振り返れば、これから来る人にエールを送るのみ。
約5時間半かけての、八合目到着となりました。室に入れば、まだ数組しか到着しておらず、ゆっくり休憩となりました。ドイツから取材のカメラクルーが来ていました。プロ用の重いカメラと三脚などを担いで来たのでしょうか。ご苦労さまです。
到着順で食事の時間が割り当てられるので、われわれは最初の食事時間で、4時半夕食で昼食後あまり時間が経っていないので、食べきれるか心配です。娘と私は特に問題なく完食も、妻は高度障害が辛いようで、私がほぼ二人分を完食となり、二人分でちょうどといった感じの量でした。(結構満腹)
寝床は、二人で一枚の布団で肩と肩がぶつかりそうな狭い間隔で、神経質な私は眠れない。7時くらいから寝る努力をしましたが、ほとんど眠れないで11時ころからうろうろして小屋の人と話したりで暇つぶしです。山頂に向かうのは、かなり混雑するだろうとの情報を得たので、12時ころに家族を起こし出発準備です。
他の方も少しずつ出発準備を始めているようで、まけじと準備し12時半に完全防備で山頂に向けて出発。外には徹夜登山組が休憩しているし、ツアー登山が通りすぎるはで混雑の兆しありありですが。それでもまだ数組のツアーが通過したのみで、まだまだこれから混雑するとのこと。高度障害と思われる、頭痛を抱えつつ山頂最後の岩場に突入、途中高度障害で七転八倒している人や疲れて寝ている人を横目に我々ももう少し、もう少しと気力で前進。山頂直下の鳥居付近では、少々渋滞するも約3時間で山頂神社に到着です。山頂についたら、先ほどのドイツの取材人もすでに三脚セットして、スタンバッテいました。(さすがプロ)動いている間はさほど寒さを感じませんでしたが、止まるとさすが寒い。そこで、山頂の山小屋が無料休憩で呼び込みしていたので早速小屋に入り休憩。とりあえず暖かい物を注文(まんま策にはまる)、味が合わない我々の感覚としてはおいしくない豚汁・おでんでした。お汁粉はレトルトと思うが、一番無難かと思います。とりあえず寒さ対策と時間つぶしには有効でした。
小一時間休憩後、大日岳方面に移動して、ご来光待ちをする。日の出が迫ると何と無く更に寒さが厳しくなった感じです。
徐々に明るくなる空の色に感激しつつ、しばし観覧。
正反対の剣が峰目指して、お鉢めぐり開始。
途中、浅間大社奥宮で御朱印を頂き、きれいな影富士を眺めて、馬の背に突入。
噂以上に厳しいきつい状態、ここは登るのも下るのも大変。この辺になると、寝不足と高度障害のあわせ技で、かなりもうろうとしながら山頂に到着。(バンザーイ)
この後は、惰性と言うか早く帰りたい気持ちで、もくもくと下山道入り口を目指す。
スパッツ付けて下りの水を準備して、いざ下山道へ突入するが。下山道を見て唖然、呆然の長い長いジグザグの下山道、降りても降りてもまだまだ続く下山道。須走と河口湖の分岐を過ぎても、7合目のトイレを過ぎても続く続く下山道。(もう下りはイヤー)5合目の建物が見えるあたりから、水平移動させて欲しいと思うも、まだ下る下山道。林道に出てからの登りは鬼の道、ただただ惰性で登るのみ。5合目広場が夢の国に見える、文明の世界。なんだかんだ言いながら、約3時間少しで5合目到着でした。ゆらりでお風呂に入り仮眠して、途中また仮眠して、無事に東の地へ帰り着きました。
なお、下山道は写真を取る気力なしも、好天に恵まれ達成感は、十二分です。
最後に、皆さんの情報を参考にして挑んだ富士登山、無事に達成できたことを、感謝いたします。
富士山について
週末渋滞対策の無料シャトルバス運行日をもう少し増やすとか。(河口湖口5合目)
上高地や尾瀬のように、もっと環境に配慮するべきでしょう。
それらができないで、世界遺産はちょっと疑問だし、別に日本の富士山で十分かと思いますがね。確かにトイレはきれいでしたが、臭い対策を何とかなりませんかね。