■2008年7月19日(土)〜20日(日) 富士宮口
事前にこちらのサイトで勉強し、装備十分、計画にぬかりなし、体力面も数ヶ月前からのジョギングで問題なし!
ということで自信満々で挑んだのですが結果は散々でした。未登頂、そして高山病でダウンの末途中下山しました。
来年リベンジする自分へ向けて、また悪い例として他の方の参考になればと思い、私の失敗だらけの登山記録を投稿させていただきます。
挑戦は連休中に富士宮口からに決定、理由は単純「最短距離だから」。私にとってはこれがそもそもの判断ミスだったと思います。
とにかくコースがずっと急でキツく、急ゆえに高度を一気にかせいで高山病になったのでは?とも考えています。
現地までは本来であれば新宿からの長距離バスで向かう計画でしたが、計画を立てた時期が遅く、既にツアーやバスは予約で満員。
仕方なく当日早朝に新幹線で東京駅より新富士駅まで行き、そこから五合目まで富士急の長距離「路線バス」で五合目まで移動となりました。
このバスというのがクセモノで、使っているのは本当に「路線バス」、椅子が悪くて狭い、あの街中を走っている路線バスです。
その路線バスで1時間半の移動をした後は腰も足も痛くてたまりませんでした。(臨時便が出ている日には豪華観光バスも混じるらしい)
下山後もヘロヘロの状態で、炎天下で長時間、帰りの路線バスを待つ羽目になるので、この路線バス移動は絶対にお勧めしません。
早めに都心からの直行バスを予約しておくべきでした。
昼頃に五合目に到着した後は食堂で800円の天ぷらうどんで昼食。6合目以上の車が行けない場所での食事の値段は
そりゃ高いだろうと思ったのですが、まさか車が来れる5合目でこの値段とは!と驚きました。
1時間ほど5合目で過ごしてから12:30に出発しました。
7合目ぐらいまではリズムよく登り続け、景色も楽しめ、気持ち良い汗をかきながら登山が進みました。
河口湖口から登頂経験のある同行の友人は「このコースは急すぎてキツい。河口湖口のほうが登りやすい」とブツブツ言っていました。
友人は健脚でドンドン登るので、つられて自分はオーバーペースになっていたのかもしれません。
7〜8合目はかなり無理をしてしまいました。結果高山病が一気に悪化です。
8合目前あたりで、呼吸が浅く速くなり、ゼイゼイ言い始めました。
ちょっと進んでは休憩が必要な状態となり、中々進みません。そのうちに軽い頭痛がし始めました。
水を飲んでも、深い呼吸に切り替えても、酸素を吸っても、休んでも、頭痛は消えません。
ただ、足自体はまだまだしっかりしていたので「やはり酸素が薄いんだな〜」ぐらいに気楽に考えていました。
友人はまだまだ元気だったのでヒョイヒョイと先に進み、私は一人旅で30分遅れで予約した山荘のある9合目に到着(17:45)。
8〜9合目の移動で頭痛がさらにひどくなり、目もチカチカして万年雪も風景も楽しむ余裕がありません。「なんとか歩いている」という状態でフラフラと登りました。
今思い出そうとしても、このあたりの記憶が正直薄いです。
食事は食べられないので先に寝ると友人に伝えて無理矢理就寝。
このとき頭痛薬を飲んだのですが、効き目は全くなく、気分が悪くて夜中に何度も吐きに行きました。
結局体調は悪くなる一方で眠れないので、ちょっとでも酸素のある?広い食堂のテーブルで休んでいました。
午前2時頃になり、ご来光を目指す人々が動きだしても私は身動きが取れず、友人に登頂断念を伝えて単独下山を決意。
とにかく頭がガンガン痛み、吐き気も止まりませんでした。
お酒を飲む人は分かるかと思いますが、メチャクチャに飲んだ翌日の酷い二日酔いのような状態です。
酸素の薄い高地の山小屋など泊まるもんじゃないと思いました。どうせ泊まるならもっと下のほうの山小屋を選ぶべきです。
ご来光を目指す人とは逆に、悔しさと苦しさで涙ながらに真っ暗な中下山を開始。
すると8合目に降りただけで、かなり体が楽になり始めました。7合目ではほぼ吐き気がなくなり、6合目では頭痛も消えて全快です。
そのあたりで日の出だったのですが、悔しくて悔しくて、写真も取らずに下山しました。
高山病だけは個人差があるので行ってみないとどうなるか分からないのでやっかいですが
来年は河口湖口までの往復バスを早目に予約し、途中一泊しないで一気にいこうと思います。
来年こそは!
===私が今回の挑戦で学んだ教訓===
1.初めてなら富士宮口は避けたほうが無難
話を総合すると河口湖口が比較的楽かと。富士宮口はルートがずっと険しくてキツく、一気に高度を稼いでしまうので高山病のリスクが高いのではと感じた。またツアーや直行バスも少なく不便。
2.計画は早目に
ツアーやバス、宿は1ヶ月前には予約すること。2週間ぐらい前になるともう宿もバスも空いていない。
3.宿は低いところに
宿に一泊するなら8〜9合目の宿は避けるほうが無難。眠ると呼吸が浅くなるし、空気が薄いところに長時間滞在しても良いことはないと感じた。
4.ペースは重要
人に合わせずに自分のペースで登る。ここに書かれている「意識してゆっくり登る」というのは冗談抜きに重要だと感じた。
5.富士山は逃げない
ダメだと思ったら、手遅れになる前に勇気を持って下山する。富士山はずっとそこにいる、またチャレンジすればいいだけ。
(管理人)
やはり健脚者のペースにつられてしまった感じですね。登山バスは須走口までの1時間なら私は気にならないですが1時間半だときつくなるのかも。
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