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 みんなの登山記2008−31
 投稿者:Nickさん

■2008年8月19日(火)〜20日(水) 須走口

「去年は剣が峰に行ってないよな!なんか中途半端な気がしないか?」と誘っていたが、辛かった思い出がある 小学5年生になった息子からは、「二度と富士登山はしない!」と良い返事はもらえていなかった。  そうだ!子供の夏休みの宿題に「先生に暑中見舞いのハガキを出そう」と言うのがあったことを思いだした。  「富士山頂のポストからハガキを投函するとカッコイイぞ!」とダメもとで言ったところ 「えっ?ポストなんてあるの?」と 息子がのって来た。 「8月20日までは営業している。」と伝えたところ 「じゃぁ〜行くよ!」との返事。 \(^o^)/
ただし息子から出された条件は、「ゆっくり寝られないので山小屋で泊まるのはイヤだ。」と言うものだった。  そこで、五合目に宿泊し早朝出発の登山となった。
と言うわけで、昨年に引き続き父子二人での二度目の富士登山の記録です。

8月19日(火)

10:00 自宅出発
今日は須走口五合目の山荘菊屋に到着すれば良いだけなので、高速道路は利用せずにドライブがてら、 甲州街道→相模湖→道志→山中湖経由で富士山をめざした。 山中湖畔で昼食をとっている時、目の前に富士山が見えた。
「でっかい山だなぁ〜」と息子がつぶやいた。 確かにでかく山頂は遥か彼方の雲の上だ。  本当に去年あんなところまで登ったのかと我ながら感心していた。 (^_^;)

14:00 須走口五合目到着
平日の午後なので駐車場は十分に空きがあり、荷物を持って菊屋へ向かった。
「今年も来ましたよ。今回は菊屋さんで一泊します。」と挨拶すると、おばぁちゃんが笑顔で迎えてくれた。  時間的には下山してくる人が多く、砂と汗にまみれた満足そうな笑顔で休憩している。  中には疲労困憊の様子の人もいるが… (^_^;)
今日の山頂はとても風が強かったらしい。

15:00 小富士散策
夕食は6時なのでそれまでは暇。 なので小富士までハイキング。 (^^♪
ゆっくり歩いて往復1時間程度なので、ちょっとした足慣らしに最適。
しかし林を抜けたとたんに強風。 山頂はすごい風なんだろうなぁ〜
そうそう、菊屋の夕食は品数も豊富でとってもおいしかったです。 普段好き嫌いの多い息子も満足していた様子。  布団の敷き方も余裕があってゆっくり横になれるし、これでお風呂があれば立派な旅館だな。

8月20日(水)

3:30 菊屋出発
真っ暗のなか懐中電灯を片手に五合目を出発した。 樹林帯では月明かりも遮られるし、他の登山者もいないので結構心細い。  登山道と下山道がしっかり表示されているので道に迷うことはないが、足元は岩場なのでゆっくり進んだ。  砂走りからの下山道が交差する場所の先から山頂が見渡せるが、山小屋の明かりと登山者のライトが連なっている。  途中で息子が気持ちが悪いと言い数回嘔吐した。 たぶん早起きしたのが原因だろうと判断し、休憩を何度も入れた。

5:30 ご来光
山中湖の向こう側から、太陽が顔を出した。
「まだ気持ちが悪い。日の出なんて見ている余裕がない!」と息子。
辛そうだが山頂のポストでハガキを投函することは諦めないようだ。 頑張れ!

7:00 大陽館通過
瀬戸館を通過したあたりで山頂上空に月が見えた。 このまま晴れていてくれよ〜っと願いを込める。  息子の体調不良でリタイアも考えたが、とりあえず大丈夫とのこと。 予定より30分ほど遅いペースではあるが順調に登っている。

9:00 胸突江戸屋通過
吉田口登山道から登って来る人が多く、登山道の雰囲気が変わった。
足元は火山性の小石で一歩踏み出すと半歩下がるような歩きにくさだ。
「歩いても歩いても前に進まない。山頂は見えているのに…」

11:00 富士山頂到着
約7時間半かかって山頂に到着した。 \(^o^)/
山頂は晴れていたが、やはり風が強く気温も低いので体感的には真冬だった。
息子は山頂でカレーライスを食べる予定だったが体調は回復せず食欲なし。
上着を着こんで風の当たらない場所で休憩した。

11:30 富士山頂郵便局
剣が峰へのお鉢めぐりは強風のため危険と判断して、左回りで富士山頂郵便局へ向かった。  富士山頂郵便局は今日が営業最終日。 無事に担任の先生にハガキを投函することが出来てほっと一息。  途中、風が強く飛ばされそうだった。
「やっと山頂だ!先生にハガキをだす宿題も終えたぞ!あとは下山するだけなので楽勝だ! 僕は砂走り下山道がとても得意なのだ!」と自信満々の息子。

12:00 下山開始
息子のセリフは正しかった。 体調も回復した息子は下山本気モード!  砂走り下山道を下りている人達を一気に抜き去り、先頭をキープ!  もちろん私も置き去りにひとりでえっちらおっちら五合目まで下りて行った。 (^_^;)
昨年、私は砂走りで四苦八苦したが、今年はメタボ対策での減量が功を奏し(?)
苦もなく通過! しかし息子には追いつけなかった。

14:30 五合目到着
2時間半で一気に下りてきたが、砂走りのせいで登山靴も髪の毛も砂まみれ。
菊屋にて圧縮空気で砂を落としてもらい、お茶とお菓子をごちそうになった。
剣が峰には行くことが出来なかったが、日本一の富士山を二回もクリアした達成感と満足感はあった。  さて、砂と汗を洗い流しに紅富士の湯に行くぞ! 湯上りのざるそばが楽しみだなぁ〜! \(^o^)/
剣が峰は来年な! えっ? もう二度と行かない? 二度あることは… (^_^;)

(管理人)
登山口に到着してすぐに登り出さず、小富士など観光してから翌朝登るスケジュールは、なかなか良いと思います。明け方暗いうちに出発する行程は暑すぎず寒すぎず、私も気に入っています。



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(08/8/22)