■2008年8月27日(水)〜28日(木)河口湖口
8月27日(水)
9:16 中央高速日野発
今回の山行は8月21日に急きょ決めたため一人での登山になりました。
体力のあるうちにと50歳を前に富士登山をすることにしました。「あっぱれ!富士登山」のホームページを参考に中央高速バスと太子館の予約を行いました。
当日の天候は曇り。翌日以降の天気予報はあまり良くなかったのですが。頂上は晴れの予報だったので予定通り出発しました。
中央高速の日野バス停にしたのは我が家から新宿に行くより近いのと多摩都市モノレールの甲州街道駅から徒歩10分と近いためです。片道の費用は2,050円一人なら車で行くよりずっと得ですし、途中寝ていけます。
平日で、道は空いていましたが富士スバルラインの駐車場に入る最後のところは普通乗用車は30台ほど空席待ちで待機していました。バスは関係なしに入れるため定刻より10分程度早く五合目に到着しました。
11:10 富士山5合目到着
到着後昼食を兼ねて、こみたけ売店のレストランに。山菜うどんを注文。ここで食事をすると1階のトイレは無料になります。高度順化と休憩を兼ねて少しゆっくりするが一人のため気がはやり結局11時40分には出発する。隣の小御岳神社にお参りの後登山道に向かった。
11:40 出発
登山道ははじめは緩やかな下り。馬や馬車があるが利用している人はあまりいない。水汲み場を過ぎ、登山道は広く、まだ余裕十分です。
12:13 六合目着
交番のお巡りさんが「富士登山のみなさまへ」というチラシを配っていました。そこから先がやっと登山道の雰囲気になりました。火山灰と軽石の多い砂利道をジグザグに黙々と登っていきます。
12:51 七合目着
七合目最初の有人小屋花小屋着。ここまでは順調で登山道には岩場も混じります。七合目のたくさんの山小屋を抜けながら歩いて行き、休憩していると二人組の女性がこの辺は高度どれぐらいかなと話しているのが聞こえました。ハンディGPSを持っていたので高度を教えてあげるとちょっとショックを受けていました。小屋に書いてある高度は微妙に高く書いてあり、途中の登山道には下山道を含めほとんど高度が書いてありません。できれば記載がほしいですね。それが励み(もしかして苦しみ?)になりますから。
14:10 太子館着
ほぼ、コース時間どおりに太子館に到着。10年ぶりの本格登山の割には順調でした。とはいっても翌日にそのつけは来たのですが。夕食は4時とのことなのでそれまでは自分の指定された場所で仮眠しました。太子館は寝袋でカーペット敷きの2段ベッド方式の寝床に寝るスタイルの小屋でした。最近山小屋に泊まっていなかったのですが男女同じ部屋で端から構わず詰め込まれるという仕組みで少し驚きました。いまはこんなもんなのでしょうか。トイレは最初に100円入れてあとは自由に使っていいという方式です。
太子館前から撮った稜線
夕食はカレーとサバの煮付けという変わった組み合わせ。おひつのご飯は少しおかわりができる量。お茶は飲み放題でした。ちなみに朝食はその時に配られ、食パンの間にジャムを挟んだものとパックの五目ごはん310ミリリットルのペットボトルの水でした。食後再度仮眠。午後10時30分ごろ目が覚めたので小屋の前に出ると満天の星空。下界は厚い雲の中でした。夜通し登って山頂まで行く人たちでしょうか、その間も下からは続々と人が登ってきます。20分ぐらい外にいたら寒くなってきたのでベッドに戻って再度眠りました。
8月28日(木)
1:10 太子館発
0時30分ごろ目覚めたら周りはほとんどすでに出払ってがらんとしていました。3時間あれば山頂に着くと思っていたので(日の出は5時30分ごろ)早く行って頂上で待つと寒いのでぎりぎりまで小屋にいたかったのですがあまり遅くなると登頂者で渋滞するかもしれないと思い朝食代わりのゼリー飲料とカロリーメイトをかじってから小屋を出ました。小屋を出るときから雨具、フリースなどの防寒具を全部着込み、8合目の小屋を横目に登っていきます。登山道は御来光館までは比較的広いので団体さんの横をすり抜けながら、疲れると団体の後につきながら、高度を稼いでいきます。
下を見るとヘッドライトの明かりが連なってとてもきれいです。
3:00頃 御来光館着
ここから先山頂まで小屋はなく岩場になり道が狭くなり人を追い越すこともできません。というかここまで来ると人を追い越す根性もあまりなくなってきます。自分は杖を持っていきませんでしたが、持っている人は両手を使えるようにザックの中にいれたほうがいいかと思います。風も強くなってきて本格的な登山という感じになってきます。ここからはひたすら岩場で3点支持を確認しながら気をつけて登っていきます。なにしろ自分がもしひっくり返ったりしたら後に続く人に多大な迷惑がかかるのでご注意ください。
4:06 頂上着
鳥居を過ぎてすぐに山頂の小屋に到着しました。山頂は少し霧が出ていてとても寒かった。でも上空は星や月がでていて御来光に期待が持てました。あまりの寒さに小屋に入って少し温まりました。すごい人で新宿の朝のラッシュアワーのようです。店員さんが注文を取って食べ終わったら早く出てくれと叫び続けていました。気持ちは分かりますが皆寒いので動作が鈍い感じでのろのろ動いています。5時前になって山頂がかなり明るくなってきたので小屋をでてさらに上を目指します。
ただ、少しの間に天候が崩れてきて天頂部は晴れていますが、周りは雲が涌き出てきました。結局明るくなって雲は赤くなりましたが御来光はなく立っていても寒いのと霧が出て風もあり危険を感じてお鉢廻りもできずに下山を開始しました。
5:20 頂上発
後はひたすらブル道を下る一方。空も霧から雨になりご存じのとおり東京と愛知で大きな被害を出す大雨の中、ひたすら下山しました。途中、靴の紐が何回かほどけ、かつ靴の中に水も入ってきて散々な状態になってきました。8合目から登山、山頂からの下山でやはり日頃の運動不足から足が悲鳴を上げ始めました。最初のうちはどんどん人を追い越して行きましたが途中からは逆に追い越されるようになってきて足にまめができた後はついに何回か転んでしまいました。外人さんに大丈夫ですかなど声をかけられながら泣きそうになりながらつづら折りの退屈な下山道をひたすら下ります。
トイレを見たときにはホッとしましたが見ると七合目との記載が。ショック。あんなに歩いたのにまだ七合目。一本入れてから気合いを入れてまた下り始めました。周りは大変な大雨になってきていて水はけの良いはずの富士山の下山道にも水たまりができはじめました。そのおかげで火山灰が鼻に入るということはなかったのですがかなりつらい下りとなりました。五合目のレストハウスが見えたときには本当にホッとしました。
8:10 五合目着
あれだけ遅くなったのだから10時ぐらいかと思ったらまだ8時少し過ぎで富士急のレストランなどはまだ営業前でした。そこの3階で着替えた後、14時で予約してあった高速バスを最初の便の11時に変更してもらい、レストランでコーヒーを飲みながら太子館でもらったジャムパンで朝食。時間を潰していました。
11:00 五合目発
高速バスで出発。道はガラガラで予定通り到着しました。でもそのあと、高速が通行止めになったり電車が止まったりで大変だったようですがその時には既に自宅に着いていたので良かったです。1日ずれていたら予定通りにはいかなかったと思います。
12:40 中央高速日野着
無事自宅に着きました。単独の登山で心配していましたが「あっぱれ!富士登山」の管理人さんはじめ皆さんの体験記に助けられ、無事帰ってこられました。ありがとうございました。
以上