[登山記の目次に戻る]

 みんなの登山記2008−49
 投稿者:kazu.kさん

■2008年9月15日(月) 河口湖口

9月15日(月祝)○初めてのご来光
昨年昼間に3時間半で登頂して、こちらにもご報告した職場のテニス部員3名で、本年は生まれて初めてのご来光を拝みに行ってきました。3人とも山登りは全く専門ではありませんが、相変わらず毎週テニスに勤しんで、実業団リーグ等にも参戦している体力と忍耐力には定評がある面々です。  こちらのページでは9月以降の登山はお勧めされておりませんが、大変つらかったものの無事にご来光を拝んで帰って来れましたのでご参考までに報告します。

持ち物
服装 : ハイカットトレッキングシューズ、CWXの上にパンツ、Tシャツにスキー用のインナー、山用のジャケット、キャップ
飲料 : 水500cc、スポーツドリンク1000cc(昼間は2L必要だったが、この時期の夜行はこれで十分と判断)
食料 : おにぎり3、カロリーメイト・スニッカーズ・ウイダーinゼリー各1
ザックに:フリース、ネックウォーマー、予備Tシャツ、バイク用グローブ・レインコート上下、残7,8mmのトイレットペーパー、自転車用の防水電灯をバンドで腕に装着、予備電池、バンダナ、日焼け止め、タオル、ビニール袋
車の中に:帰りの着替え用Tシャツ、短パン、下着、靴下、タオル、サンダル、ウエットティッシュ

 八王子駅へ22時に集合して私の車で中央道を走り、スバルラインから河口湖口の5合目に23時半前着。9月中旬なので、上の駐車場に停められました。みんなあまり昼寝できなかったとのことで、車で30分仮眠。
 着替え、トイレ、神社で安全を祈願し、0時15分に登り始めました。
 満月に近い月明かりで、しばらくはライト点けずに登れます。しかしそれでも昼行の昨年は1時間で着いた7合目に、今回は1時間半弱かかりました(1:40)。
 ここからの岩場はライトを灯しながらゆっくり進みます。夜中の2時を過ぎ、眠気と疲れがかなり出てきました。クラッと来ては岩に掴まるなどしながら、7合目〜本8合目に至るまでに2時間近くかかってます …特に8合目あたりからかなり寒くなって、本8合目に至るまでがメチャメチャつらかったです。
ここでおにぎり2個を食しながら休憩(3:40)。フリースを着て山用のジャケットの上からレインコートも羽織りました。前回ここからは1時間ちょっとで頂上に着いた筈ですが、9月中旬だというのにツアー客などの渋滞が出てきてます(T_T)。追い抜くことも出来ず、1時間半かけて5:10登頂に成功。なんとか日の出に間に合いました。
5合目出発から約5時間。昼行の昨年のほぼ1.5倍、時間的に見たら順調な部類に入るのかもしれませんが、つらさは完全に昼間の倍以上でした。しかしそのためか、5:20過ぎに広大な雲海から太陽が昇ってきたとき、私の目からは涙が溢れました。

5枚重ね着でも頂上は寒かったです。天気がベストの状況で東京の真冬のピーク時という知人の情報よりも寒く感じました。流石にこの時期だけあって、つららもありましたね(ということは確実に氷点下)。
 さて今回はお鉢巡りする元気もなく、6:30前に下山開始し9時に五合目着。30分程度仮眠して、11時前に八王子へ帰ってきました。

前回、水分は重くても2リットルはあった方が無難と感じましたが、汗をかいたのは登りの7合目まででしたので1Lで済んでます(7合目までは上着は長袖1枚でも良いくらいでしたが、そこから上は真冬の別世界でした)。
 夕方に1時間半程度寝てから出発したため体調悪くはなかったのですが、それでもこの寒さ、防寒具の重さに加えて徹夜という状況で一気に頂上を目指すのは、我々定期的に運動している人間でもかなりキツかったです。おそらく天候が悪かったら途中で引き返していたでしょう。欧米系の外人さんは凄く元気に登ってましたが、何か身体の作りが違うんですかね。。
今回は天候に恵まれ、感動的なご来光を拝むことができて本当に良かったです。しかし、山小屋に泊まらないご来光登山はもう2度といいや、というのが最終的な正直な感想になります。
次は昼間にゆっくり他の登山口から登ってみたいです。


(管理人)
 シーズン中でも徹夜登山は辛いですが9月中旬だと一段と冷えて厳しかったと思います。河口湖口(吉田口)の八合目の山小屋は9月15日頃まで営業しているところが多かったです。これ以降は観光登山として登ることは難しいです。



BACK  TOP  NEXT

(08/9/17)