■2009年7月31日(金)〜8月1日(土) 富士宮口
はじめまして、静岡のI.Aと申します。
小学4年生の長男と富士山頂を目指しましたので報告いたします。
<タイムテーブル>
1日目
7:00 登山開始 〜 7:20 新六合目 7:30 〜 8:45 新七合目 9:00 〜 10:05 元祖
七合目 10:20
〜 11:15 八合目・昼食11:35〜12:55 九合目 13:25 〜 14:25 九合五勺・胸突山荘着
2日目
3:00チェックアウト・軽食〜4:15山頂〜4:30頃ご来光−−剣が峰,郵便局,おみ
やげ,朝食
7:40下山開始(御殿場口)〜8:50八合目〜9:40七合目〜10:10宝永山分岐
〜11:00富士宮口六合目〜11:15新五合目下山
<準備>
2年前に会社の同僚と富士登山を行った際に、当時2年生の息子が「自分も行き
たい」とのこと。
「じゃぁ来年いこうね」と約束したのですが、小学校の行事やらなんやらで昨年
はいけず、
今年こそと、マイカー規制のかからない7/31〜8/1に富士登山に行ってきました。
会社の同僚も7/31の夜から登り、頂上で合流する予定です。
無事、頂上までたどり着けると良いのですが。
<1日目>
前日からの天気予報ですとあまり天気は良くないようです。
とりあえず、新五合目の駐車場まで行ってから決めようと、
午前3時に静岡市の自宅を出発しました。
国道139号から富士スカイラインへ向かう道に入るあたりから霧が出始め、
車の運転もままならないため、西臼塚駐車場で休憩がてら日の出を待つことにし
ました。
西臼塚駐車場で日の出を迎え、5時半頃新5合目駐車場に到着。
駐車場は比較的空いており、レストハウスの直下に止めることが出来ました。
霧はかかっていますが、時折見える晴れ間から8合目まで垣間見えます。
車中で高地順応がてらに朝食をとり、午前7時にアタックを開始しました。
軽快に登っていき、予定通り20分で六合目に到着。
金剛杖に焼き印を押してもらいます。
富士登山は最初の元気なうちにハイペースで登ってしまうと、
後半がきつくなるとのことなので、6合目で長目の休憩を入れ7合目へと向かい
ます。
息子にはとにかく「ゆっくり、ゆっくり。急がない、急がない」と声をかけ続け、
決して急がせなかったことが、後半バテなかった原因だと思います。
6合目から新7合目には75分で到着。当初90分をみていたので、やや速いペースです。
このあたりにくると霧も晴れて、眼下には雲海も見えます。
出発の時に着込んでいたウィンドブレーカーを脱ぎ、長袖のシャツになりました。
息子はまだまだ元気で、疲れの見える様子はありません。
早足になりがち(先行する大人と同じペースで登ろうとしてしまう)のを、抑え
るのに懸命です。
10:05 元祖7合目に到着。新7合目から元祖7合目までは65分かかりました。
気温は16℃。ついに長袖のシャツも脱ぎ、Tシャツ1枚です。
(息子が夏休みの自由研究にするとかで、温度計と気圧計を持ってきています)
予定では11時頃に到着、昼食をとる予定だったのですが、8合目まで行ってから
昼食をとることにしました。
11:15 8合目着 気温は同じく16℃ 予想以上のハイペースです。
前日に家内に作ってもらっておいたおにぎりを食べます。
私も息子も、頭痛もなく、食欲旺盛でデザートのミカンまでペロリと平らげます。
11:35 8合目を出発します。
このあたりで高山病の症状が出てくる頃ですが、案の定息子が「頭が痛い」と言
い始めました。
池田館を出たあたりで、20分ぐらい仮眠をとったところ、「直った」とのことな
ので出発します。
ここからは休み休みの登山となりました。
12:55 九合目着 気温は13.5℃、ウインドブレーカーを着ることにしました。
14:15 ようやく今日の宿と予定している九合五勺 胸突山荘に到着しました。
ちょっと早い時間だったので、山荘のおやじさんに
「荷物を置いて山頂まで行ってくるかい?」と言われたのですが、
息子が「むり〜」とのことなので、夕食の時間まで仮眠をとることにしました。
やや湿った感じの布団でしたが、5時までの2時間ちょっとはぐっすり眠れました。
夕食のカレーは子供にはやや辛めと思ったのですが、息子は「うまい、うまい」と
あっという間に平らげてしまいました(家では甘口しか食べないくせに)
影富士とかが見えるといいなぁ、とか思っていたのですが、
食後にまた睡魔が襲ってきて、2人ともあっという間に眠ってしまいました。
<2日目>
1時過ぎにトイレに行きたいと、息子が私を起こしました。
山小屋の外に出ると、
「うわぁ〜」
と息子。空には初めて見る満天の星空です。
2人とも寒空の下で、体が冷えるのを忘れて空を見上げています。
「明日の朝も晴れるね〜」
と言いながら再び寝床につきました。
3時頃山荘のオヤジさんに声を掛けてもらい、お弁当を受け取って小屋を出ます。
残念ながらモヤがかかっており、視界もあまり良くありません。
山頂までは休み休みで1時間ちょっと。
かなりきつそうでしたがよく頑張りました。
4:15 遂に山頂に到着。2人で同時に鳥居をくぐります。
空は白みはじめてきており、駒ヶ岳までそそくさと移動。
息子は疲れも吹っ飛んだ様子で、先に立って移動していきます。
あいにくモヤでご来光を仰ぐまでには至りませんでしたが2人とも大満足です。
気温は3℃でしたが、風はあまり強くなく寒さは感じません。
その後、会社の友人と合流(前日からの徹夜登山組)
郵便局でハガキを出した後に、剣が峰に向かいます。
7:00に剣が峰に立ちました。このあたりで霧も晴れ青空が見え始めます。
測候所の展望台からの眼下には見事な雲海と影富士。
遠くにはアルプスの山々も見えます。
7:40 御殿場口から宝永火口ルートで下山開始。
この日は翌日に富士登山駅伝を控えており、その準備で御殿場口には自衛隊の方
々が大勢おり、
隊員を乗せたブルドーザーから息子に手を振ってくれたりしました。
御殿場ルートは人も少なく、快晴無風の中あっという間に下山できました。
帰りに「天母の湯」に寄り汚れを落とした後、ファミレスで遅い昼食をとって帰
宅しました。
<無事帰宅して>
息子に「疲れたか?」と聞くと「全然!」とのこと。
「また行くか?」との問いには「・・・」と無言。あまり乗り気ではないようで
ある。
体へのダメージは、私はふくらはぎが少々張っている程度で、息子に至っては全
く元気。
子供の回復力には感心するばかりです。
次男(小学1年)が「今度は僕も行く!!!」と張り切っているので、
おそらく2年後にまた登ることになりそうです。
今回の登山に関してはほぼ予定通りに事が運びました。
想像以上と言っても良いくらいです。
これも「あっぱれ!富士登山」をはじめとする、先達の皆様方の貴重な情報が
あったからこそ。
インターネットという便利なツールのすばらしさを実感しています。
(管理人)
夕食まで2時間寝て、食後もたっぷり睡眠。これは良いですね。十分に体力回復できれば、その後、元気に活動できます。高所にある山小屋では雲に包まれることが多いので、布団はどうしても湿りがち。これは仕方がないです。
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