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 みんなの登山記2009−23
 投稿者:てるやんさん

■2009年8月13日(木)〜14日(金) 富士宮口

関西在住40代父親、子供小5、小2の娘二人で富士宮口より登りました。 一昨年河口湖口よりと昨年須走口より登頂経験があります。 当初、8月26・27日を予定していましたが、豚インフルエンザの休校による振り替え登校日になったため、仕事の都合もあり混雑必至のこの日の予定となりました。

お盆の帰省ラッシュ、高速1000円、おまけに静岡県内の一部区間の通行止めとなったので、当日早朝出発では遅いと判断し、夜に出発して駐車場泊の予定としました。高速道は混雑しませんでしたが、不通区間の国道(バイパス)がかなり渋滞していました。それでも3時30分に水ヶ塚駐車場に到着しました。起床し目前に迫ったあの富士山を見ながら朝食のおにぎりを食べていると、気分が高揚してきます。

10時半に五合目到着しトイレに行ったりバナナを食べたりして11時半に出発しました。とにかく意識的にゆっくり歩きます。12時に六合目、13時に七合目に到着しました。どんどん休憩までの時間が短くなります。それでも時間的に余裕があるので、いつか着くよって感じです。途中泣き叫ぶ子供の手を引き引きずりあげる方がいらっしゃいました。登りきる根性も必要ですが、無理なら下山する勇気も必要です。特に小さいお子様連れの方は子供の体調次第では下山も視野に入れておいてください。また目の見えない犬を車に置いておけないとのことで、犬を抱えながら登っている老夫婦がいらっしゃいました。

14時15分に宿泊する山口山荘に着きました。予定よりかなり早い到着です。高度的には中間点ですが、道のりでは五分の三とのことでした。それでも山頂までの時間はここまでと同じくらいだそうです。夕食の18時までにはかなり時間があるので、外の景色を眺めたり他の宿泊者の方と話をしたりしていました。

夕食はカレーライスでおかわりなしです。足りないので何か注文しようとしましたが対応しきれないのでダメとのことでした。同席だった名古屋からお越しの登頂暦20回の初老のおじさんに食べきれないからとカレーを半分もらいました。ちょうど影富士が見える頃だと宿の方に教えてもらったので子供が外に見に行きましたがガスっていて見えなかったそうです。寝床に入りましたが、あの狭さにはいつも悩まさせられます。それにしてもこんな時間なのに半分少しくらいしか埋まっていなくて客が少ないとおもいました。宿の方に尋ねてみると、高速の不通で関西方面からのキャンセルが相次いだそうです。

1時になるとご来光を頂上で見る方のために起床のお知らせをしてくれます。ほとんどの方が出発されました。頂上ご来光にこだわらない私たちは、がらんとして広くなった寝床でここからが本当に寝る時間と暫し熟睡します。

4時に山小屋に子供のザックを預けを出発しました。流星群が最接近しているので流れ星がたくさん見えると期待していましたが、曇っていて見えませんでした。暗い中ヘッドライトの明かりであるくのは子供にもストレスのかかることですので長時間は避けるつもりでした。ちょうど5時頃八合目の少し上でご来光を眺めました。頂上方向を見上げると霧がかかっています。これだと頂上からだと見えないだろうなあと、先に出発された方を気の毒に思いました。

明るくなると登山道に落ちているごみの多さにあきれました。ビールの缶やペットボトル、カップラーメンの器等が至る所に捨ててありました。下手な国道脇よりひどい所もありました。
この辺りになると10分歩いて3分休むペースに落ちていました。それでも上がっていればいつか着くといいながら登ります。時間的に余裕を持ち、疲れきる前に休むようにするのがコツと考えていますので、これが良かったと思いました。登山道と下山道が同じで譲り合いながら登っていきます。たまたま同じ宿で話をしていた方とすれ違ったので話すと、やはり頂上ではご来光は拝め無かったそうです。

6時半に九合五勺、7時半に山頂に着きました。写真を撮って、楽しみにしていた子供たちのあったかいココアと私の冷たいコーラを買いに頂上富士館に行きましたが、ココアが無かったのでコーラもあきらめました。朝食を食べ、当初一緒に行く予定だった友人や妻に電話をかけて報告しました。娘たちも母親の声を聞くと急に元気になりました。フリースに合羽を着ていても寒いのに半ズボン・半袖Tシャツの外国人がたくさんいるのにはびっくりしました。お鉢めぐりはするつもりではありませんでしたが、剣ヶ峰で写真を撮りたいと思っていました。しかしここから写真撮影のかなりの渋滞が見えていますし、去年も撮っているのでやめました。郵便局も大渋滞です、娘たちも先生にはがき(登頂証)を送りたいというのですが、住所を知らないとのことで、これも別に並んでまでと思い私もやめました。3回目ともなるとガツガツあれもこれもと欲張らなくなりました。結局山頂には1時間ほど滞在しただけです。

8時半に下山開始しました。登山時には何もしゃべらなかった娘たちがうるさいくらいに話しをしながらおりていきます。登山者の方たちに「こんにちは、がんばってください。」と声をかけながら進みました。登山・下山道が同じなので自分たちのペースで下りて行けません。去年、足のつま先が靴に当たり痛い思いをしたので、靴紐を強めに縛るとかなり効果がありました。登山時八合目の辺りにあったおびただしいごみがきれいになっていました。ごみを拾いながら下山していく方を何人か見ましたが、今度は私も見習ってやってみようと思います。途中警察官が見えたので何だと思い見てみると、昨日犬を抱きかかえて登っていた夫婦の方と話していました。

10時頃急に雨が降ってきたので合羽を着ました。すぐに止んでほっとしましたが、雨は急にザーと来るので合羽はすぐに出せるようにしておいて良かったです。10時15分に山口山荘で荷物をもらって親父さんと少し話して後にしました。スタッフの皆さんお世話になりありがとうございました。

11時半に新5合目に到着しました。すぐにシャトルバスに乗って水ヶ塚駐車に向かいました。そこで着替えたりしながら少しゆっくりしていました。静岡の知人の方から帰り余裕があれば立ち寄ってと言われていましたが、娘たちも疲労困憊でしたし、今回は遠慮させていただく旨の連絡をしました。帰りの高速道路の渋滞もさほど無く無事に帰宅できました。帰路に立ち寄り温泉であれほど足をもんだのに、次の日は筋肉痛で歩きにくかったです。


(管理人)
混雑時の富士登山の様子がよくわかります。登山道のゴミ、子供を虐待する親など、残念な人がいる一方、ゴミを片づける人の存在はありがたいです。



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(09/8/15)