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 みんなの登山記2009−48
 投稿者:サッカーおやぢさん

■2009年9月11日(金) 河口湖口

 静岡市のサッカーおやぢです。今回は9月11日の河口湖口からの登山記です。

 前回レポートした御殿場口の後、8月29日に職場の仲間と富士宮口を登りました。 駐車場が早くに満車となり、帰る際三合目近くまで路上駐車が続きビックリしまし た。当然山頂も大勢の登山客で賑わいましたが、寒さが厳しくもなってきました。
 今年の年賀状に「5回登りたい」という抱負を書きましたが、29日の登頂で4回目で した。なんとかもう一回登りたいと、11日が平日の休みで三連休ということもあり、 今まで自宅から遠いのと、混雑していて、おまけに有料道路を使わざるを得ないとい うことで避けていた、河口湖口を登ることにしました。
 10日仕事から帰宅し、早めに就寝。熟睡とは言えないながらも、なんとか身体は 休まり、11日午前零時、ラジオのジェットストリームを聞きながら静岡市の自宅を出 発。夜間交通量の少ない富士宮道路をひたすら走ります。途中本栖湖の辺りで、夜空 に浮かぶ霊峰富士の山肌に山小屋の灯りを認め、いやが上にも興奮が高まります。富士 スバルラインに入り、道路際に鹿の姿を見ながら、午前2時40分、河口湖口駐車場に 到着。早速高度順応を兼ね、しばらく仮眠。1時間後起き出して、登山の支度を済ま せ、午前4時25分、駐車場を出発しました。日の出までまだ1時間近くあり、まだあた りは暗く、登山客も見当たらずトボトボと進みました。午前4時38分登山道入り口、 午前4時55分指導センター通過。午前5時23分、2500m地点でご来光を迎えまし た。いつものことながら、心が洗われる瞬間です。午前5時45分鎌岩を登り始め、次 から次へと現われる山小屋を通過。話には聞いていましたが、他の登山道とは違い本 当に山小屋が多いです。一番印象に残ったのは東洋館で、これが本当に富士山の山小 屋か?と思われるほどキレイなのです。他にも富士一館は建物がなく、基礎を打って いる状態で、新しい建物が来シーズンにはお目見えするのでしょうか?
 日の出後少し曇りましたが、その後は雲も晴れ始め、これからの好天気が期待でき ます。八合目元祖室を午前7時38分、9合目鳥居を午前8時48分。ここまで大した休憩 も取らず登ってきましたが、さすがにここからは苦しい登山になりました。喘ぎなが らも午前9時20分、頂上に到着。登頂時間4時間55分と、なんとか5時間を切りまし た。さて頂上の山小屋も神社も全て閉まっていて、登山客が時折吹きすさぶ風を避け るように、木のベンチに座っていて、私もその一員となりました。今回は山頂で暖か い食べ物が期待できないので、ガソリンストーブ、コッヘルを持参。本来ならこうい う重量物は避けたいところで、もう少し軽い物を入手したいものです。ベンチに座り お湯を沸かしてラーメンを作り、暖を取り一息つきました。ラーメンを食べながらも 寒さに指は震え、自分自身これが今シーズン最後の富士登山だろうなあ、とボンヤリ 考えました。午前10時05分からお鉢めぐりを開始。休み休み馬の背を登り、剣が峰に 到着。時折強風が吹きますが、歩けないほどではありませんでした。と思っていた ら、大沢崩れの辺りで前を歩く男性の帽子が、折からの強風で一気に火口に飛んでい きました。富士山では帽子が飛んで行かない工夫が必要なのを痛感しました。お鉢め ぐりに1時間32分かかり、午前11時57分須走下山道から下山開始。ところで登山中登 山道を下る人が多かったのですが、皆さん下山道をご存知ないのでしょうか。多少遠 回りになりますが、下山道は砂走りほどではないにしろ、歩きやすい道で、あの岩の 多い硬い登山道を下るより足に負担がかからないようです。富士山とはいえ、登山地 図は必要だと思います。午前11時57分五合目到着。2時間12分で下山しました。
 今シーズンは5回登ることが目標でしたが、主要4ルートを全て踏破でき、納得の行 くシーズンでした。富士山ばかり何回も登っても面白くない、と言う人もいますが、 私は富士山に登れば登るほど体調が良くなる気がします。富士山に限らず、山を登る 際は道に落ちているゴミを探し、拾いながら歩くよう心がけています。意外と多いの がステッキの先に着けるゴムのキャップで、もう20個近く拾いました。これも買えば 一個300円くらいします。あと新品の電池やお金が落ちていることもありました。常 にゴミを気にしながら歩いていると、単調な登山、下山も変化が楽しめ、なにより 「富士山をキレイにしている」という喜びがあります。多分私だけではないことは、 あれだけたくさんの登山客がありながら、ゴミが少ないことからも伺えます。これか らも富士山にはキレイであって欲しいものです。
 さて来年の目標ですが、実は今回こんなことがありました。富士スバルラインに入 る直前、道路標識に「船津口登山道」とあるのに気がつき、間違えて右折したのでし た。初めて聞く登山道で、帰宅後早速調べると、あっぱれさんでも記述があることに 気がつき、今は途中のルートが不明になっていることも知りました。現在使われてい ないことから聞いたことがないのも当然な話です。ネットでは、このような廃れた登 山道を調査されている方がいらっしゃることもわかりました。船津口に限らず、須山 口、精進口、村山口など、いにしえの登山道を歩くことも、富士山の再認識に繋がる ことでしょう。長丁場ですが、麓からのルートをいつかは歩きたいと思います。

(管理人)
確かにステッキのゴムのキャップはよく外れます。 船津口ルートはかつて登山バスが走っていた事など、調べていくとなかなかに面白いですね。 ROUTE 5というサイトが参考になります。



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(09/9/27)