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 みんなの登山記2010−12
 投稿者: やっす〜さん

■2010年7月24日(土)〜25日(日) 須走口

登山者:やっす〜 42才 男性
内容 :4年連続4回目の富士登山!

今年も待ちに待った富士登山シーズン。4年前に富士宮口から富士山 を目指し、剣が峰・影富士・お鉢周りと一通り経験でき、富士山の魅力にとりつかれまして、今年で4年連続4回目の富士登山となりました。

若い時にスポーツもしておりましたし、忙しいサラリーマンと言う事で余裕のある スケジュールが立てられませんので、毎回徹夜登山となっております。もしこのつたない文章をお読みの方がいらっしゃっても、申し訳ありませんがお手本には決してなさらぬ様にお願い致します。『こんな「半分お馬鹿」な人達もいるんだ〜』程度に思って頂ければ幸いです。

2年目、3年目と須走口で登頂し、今年も検討した結果須走口からの登山です。 なぜ須走口なの?の理由は大きく2つです。

1、こちらのサイトでもよく話題になりますが、駐車場問題です。須走口はマイカー規制の期間が他のルートに比べ短いですので、選択肢としてはポイント大きいです。 会社の同僚・後輩などと行くので荷物等どうしてもマイカーが便利なのです。 (偽善者ではありませんが正直申しまして、入山税1,000円?などを導入し車を規制しつつ、尚且つゴミ問題や駐車場・トイレを整備できるような収入があれば良いと思います)

2、距離の割に下山が比較的楽だから。個人差はありますが、砂走りなどは人によっては本当に楽です。(すさまじい埃は嫌ですが・・)って思っていたのですが、須走口 3度目にして、今回はとても辛かったです。要因は幾つかあろうかと思いますが、
(1)体重が昨年に比べ2キロほど太った。(2)ザックの荷物が少々重かった。 (3)事前の準備(毎年スクワットなど2ヶ月以上やって臨んだのに、今年は1ヶ月足らずしかやっていない)を怠ったと言うところです。
本8合目からの登り大渋滞を経験しても、下山の事を考えると「須走口だよな」って結論に達するから不思議です。

前置きが長くなりましたが・・・・・・
今回は東京から6人と、山梨の友人を無理やり静岡に引っ張ってきて計7人での 登山です。内一人が、2年前にチャレンジして8合目までで失敗している人間。(主原因は靴づれ。以下リベンジ君)他は全員経験者という顔ぶれです。

都内某所を13時に出発し、複数の事故が発生し40キロの大渋滞と言う東名高速を 回避し中央道から須走ICへ向かい、16時前には山梨からの友人と無事合流。 無用に車を5合目に向かわせるのは有り得ないので、1台は下に置いて2台で5合目へ。過去の経験から「路駐は確実として、何メートル位の所で停められるか?」が問題です。ところが5合目が近づいて警備員さん(?)が、「上へ上へ」と誘導。も、もしや初の駐車場?(路上ではなく)と言う事で正規の駐車場に停める事ができました。 今年は登山客が少ないの?と一瞬思いましたが、そんな事はなかったです。

私が組んだ当初の予定ではリベンジ君は19時出発、他の人間は20時出発としていましたがもう少しリベンジ君が余裕が欲しいとの事で18時に単独で出発。私達は予定通り20時に出発です。リベンジ君を見送りつつ、記念撮影・夕飯・準備で19時50分まで待機。

昨年は8月の下旬に登って無風状態(山頂含む)で素晴らしい登山となったんですが、 今年も負けないくらいの好天に恵まれ本当に私は運が良いんだと感謝しました。 6合目以降東側の空に積乱雲が大量に発生していて、雷が5秒おきに起きていましたが、富士山周辺は晴天そのもの。あとで山小屋のおばさんに聞いたんですが、雷は 群馬県周辺だそうです。(結構間近に見えたのに300キロほども離れた所の雷だったんだ〜〜と妙に感心しました)

新5合目20時出発、6合目21時10分着と序盤はゆっくり過ぎる位のペースで登ります。6人一緒に登っていますし、年長者&責任者の私の独断と偏見で小休止・出発時間等をその場で決めます。4回目と言う事もあり、また、今回は過去最大のスケジュールに余裕を持たせたので精神的にも体力的にも今までに比べて楽でした。

本8合目からは待ちに待った(?)大渋滞。3回目ですが、本当に感心する位に大渋滞です。今年は2年前、昨年に比べてツアーの団体さんが少ない様に感じました。(あくまでも勘ですが・・・まぁ、その分一般の方々が多い訳ですが)下山道から登って渋滞を緩和している努力も見えましたが、どちらにしても登山道は大渋滞。ツアーのコンダクター(?)さんが少ない分、いつも「登山道の谷側は空けてください」と言っておられますが、その発言が少ないので、道幅一杯に人が溜まる状態です。 外人さんとかが、ロープぎりぎりか、あるいは少々はみ出して登って小石が落下する場面もあり改めて危険だと思いましたが、やはり、せめて谷側は空けて欲しいかなと懇願しますね。

紆余曲折ありましたが、3時50分頃頂上に到着。7時間50分での到着となりました。 リベンジ君も無事リベンジを果たす事ができ、4時30分頃合流し、ご来光を全員で迎える事ができました。(8合目でリベンジ君に追いついて会う事ができましたが、その後またバラバラで登っていました)
何度見ても決して飽きることの無い、お金などでは決して得ることの出来ない素晴らしい景色を今年も見せて頂き心から感謝しました。この瞬間の為に辛い道を通って来たのですから・・・・

私はまだ未体験だった山頂郵便局からの葉書発送を完了させ、メンバーそれぞれが 剣が峰、お鉢周りなどしたいことを行って、再度須走口下山の碑に集合。 朝ご飯を食べ、いざ下山。

私は3度目の須走口下山。1年目3時間30分、2年目2時間30分、さて今年は・・・ 冒頭書いたように本当に疲労困憊でしたが、何とか2時間20分で5合目に到着。 メンバー7人の内、3人は何と1時間30分で下山してしまいました。(異常??)

帰りは今年も温泉「天恵」に入り、多少体をほぐし、復路も中央道で都内へ帰ってきました。帰りの車中「来年はどうしようか?」の問いに皆「・・・・???」でしたが、今回の反省会をしながら、来年の事は決めたいと思います。 私の家内も「私もいつかその感動を味わってみた〜い」と言ってますし、愚息も 「来年は俺も行こうかな〜〜」とか言っていますのでどうなることやら。

本当に本当に素晴らしき、偉大な富士山。4年連続無事に登ることが出来ました。 長文でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。


(管理人)
新五合目到着が夕方頃だったので駐車場に空きがあったようです。 大渋滞なのに頂上でのご来光拝観も成功。登山のリーダーとして見事なペース配分です。



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(10/7/27)