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 みんなの登山記2010−32
 投稿者:Nick さん

■2010年8月18日(水)〜19日(木) 須走口

「部活で忙しいから僕行かない!」 「マジですかぁ〜?」
「今年こそは剣が峰に立つ!」と言い続けていた私は意気消沈 (T_T)
中学生になり何かと忙しい息子を説得できず、ひとり寂しい単独登山です。
さて、念願の剣が峰に立てたのか? 4年連続の富士登山の記録です。

8月18日(水)

15:00 いざ出発
今回は五合目で早めの夕飯を食べ、車中で仮眠し午前1時頃に出発する計画だった。 早めに退社して八王子ICから中央道に乗り、大月→須走の通行料無料の恩恵をありがたく頂いて 一路須走口五合目を目指す。河口湖周辺までは晴れていたが、山中湖より小雨になり須走ICを 降りるときには本降り。ふじあざみラインは霧が濃く非常に運転しにくい状況であった。

17:00 須走口五合目到着
平日の午後にも関わらず、ふじあざみライン終点の手前500mほどから路上駐車がある。 「もしかして満車ですかぁ〜?」と思ったが駐車案内をしているおじさんは「30台ほど空きがあるよ!」とのこと。 運良く下の段の第2駐車場に停められることが出来た。直前まで土砂降りだったらしく駐車場は池状態。 比較的山側は水捌けが良い様子で水溜りはない。空いていればそちら側に駐車することをオススメする。
菊屋で夕飯を食べてベンチで休んでいると、下山してくる人たちはずぶ濡れ。 (@_@)
普通は砂走りで汗と砂まみれになるのだが吉野屋あたりは土砂降りだったとのこと。

8月19日(木)

1:00 須走口五合目出発
11時頃、山頂でご来光を見る人たちが出発して行った。その後は車の出入りもなく静かな五合目であった。 関東地方方面は昨晩の雷雨の雲が残っているが、星も見え山頂まで見渡せる天気となった。さて、出発となるが 菊屋ベンチ前で数人が準備していた以外に他の登山者はなし。霊感など全く無くその手の恐怖は感じないが、 ひとりで登る樹林帯は薄気味悪い。出来るだけ足元だけを見ながら登る。小心者? (^^ゞ

3:00 大陽館到着
今回は単独登山なので怪我には十分に気をつけ、ペースが早くならないようにゆっくりゆっくりと自分に言い聞かせた。 気温は高めで樹林帯では蒸し暑さを感じたが、長田山荘から上は快適な気温となる。 数人の登山客にしか会わなかったが2時間で大陽館に到着し30分休憩をとる。 毎回思うのだが、長田山荘(2400m)から瀬戸館(2700m)って標高差300mあるようには感じません。 本当は瀬戸館ってもっと低い位置なのではないかな〜?って思う。気のせい? (^^ゞ

5:10 ご来光
本八合目の胸突江戸屋を過ぎたあたりでご来光。
雲海の遥か彼方から真ん丸な太陽が昇り山肌を赤く染め上げた。 山頂でご来光を迎える吉田口からの団体が通過した後なので、合流後の登山道は渋滞も無く自分のペースで登ることが出来る。 私は須走口からのオフピーク登山が好きである。


6:00 富士山頂到着
山頂は気温8℃の快晴無風。去年は予想以上の強風が吹き荒れ、お鉢巡りを断念せざるを得なかったが、今回は最高の条件となった。 急斜面の馬の背を登らずに行くには反時計回り。火口が見渡せるところで小休憩しているとお鉢巡りをしている人が大勢見える。 さぁ行こう!念願の剣ヶ峯へ! (^o^)/


7:20 剣ヶ峯!
\(^o^)/ 4回目の登山でようやく剣ヶ峯に立つことが出来た。
記念写真を撮る行列が出来ており約30分ほど並んだ。私の後ろに並んでいたのは親子3人で岡山県から来た方で、 去年は吉田口から今年は須走口からの登頂とのこと。ご家族で富士登山…うらやましい。 (T_T)
ほんの数十秒ではあるが日本で一番高いところに立っている人間になったのは間違いない。 帰りの馬の背はとても急で滑りやすい斜面で、鉄の手すりを頼りにして滑落しないように下りた。 登頂後、この斜面を登るのは正直きついと思うが… (^^ゞ


8:00 下山開始
快晴の山頂をあとにするのは名残惜しいが下山を開始した。見渡す限り七合目あたりまでは相変わらずの快晴。 下りはどうしてもハイペースになり発汗も多くなるので、上着を脱いで身軽になり水分と塩分を補給して暑さ対策をした。 今年も下江戸屋の分岐で間違えて、吉田口に下りるべき人が須走ルートに行ってしまうのを目撃し何度か教えてあげた。 分岐点には色別で各ルートを示してあるが間違える人が多い。左に行く吉田下山ルートが下江戸屋のところで急に狭くなって いるため広い須走ルートに来てしまうのではないだろうか。大陽館まで下りてしまったら登り返すのはきついきつい。 (^^ゞ
砂走りは昨日の雨の影響か思ったほど砂埃は立っていない。ただ入口は急な崖状態になっており少々危険を感じた。 また、砂走りも石というより岩がごろごろしていて快適に下りることができない。 なんとなく年々コンディションが悪化している気がする。

10:30 五合目到着
今年は砂走り名人の息子がいないのでペースが上がらず2時間半での下山でしたが、無事に怪我無く戻ってきた。 天候に恵まれて念願の剣ヶ峯に立つことが出来たが、やはり単独の富士登山は少々味気なく感じた。 また富士登山で最もきつい登りは、九合目でも馬の背でもなく須走バス停から駐車場までのアスファルトの 登坂ではないかと思う。下山してアドレナリンも抜けた後であの登りはきつい。誰か同意して! (^^ゞ

来年は息子を説得できるかなぁ〜と弱気の父であった。 (^^ゞ


(管理人)
気のせいではないです。瀬戸館は看板では海抜2,700mになっていますが、国土地理院の地図によれば2,625mです。ちょっと切り上げたのですね。



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(10/8/22)