■2010年7月20日(火) 富士スバルライン
昨年、
「みんなの登山記」09-1で風雨の吉田口往復を掲載していただきまし
たM.Hです。今年は7月20日にスバルラインから、7月31日に富士宮口を、8月
27・28日に御殿場口をそれぞれ往復しましたのでレポートします。
スバルラインは連休中の渋滞も一段落した様子で、五合目まで渋滞にも合わず、22
時頃五合目駐車場に入ることができました。連休最終日の夜遅い時間とあって人の姿
もまばら。そのまま5時間近く車中で仮眠。
午前3時、五合目を出発。この時点では人といえば駐車場警備の方々と僅かな登山客
のみとなっていました。
左手に富士吉田・忍野・山中湖の夜景を眺めながら滝沢林道を歩きます。ペースが
速くなり過ぎないよう注意しているつもりですが、下りとあって調整が難しいところ
です。泉ヶ滝には大きな表示があるので、ヘッドライトを頼りに歩いていればすぐわ
かります。
この辺りから、登山指導センターの自動放送が繰り返し聞こえてくるようになりま
した。泉ヶ滝からの道も、やや急ではあるものの幅は広く、歩きやすい道です。途中
で腕時計をみたところ、かなりオーバーペース。今は良いとしてもこの先ガクッとく
るかもしれない、と少々気がかりです。
六合目登山指導センターから先は昨年もたどった道です(
みんなの登山記09-01)。上のほうを見やれば、ヘッドライトがいくつかチラチラと動いています。
ご来光登山の皆さんが出発した後を狙いましたので、河口湖口とはいえ人はまばら
で、静かな登山となりました。
予定では七合目下あたりで御来光、山小屋で焼印なりお茶で水分補給なり、休憩を
とりながらの「大名登山」にするはずでした。が、3時台に七合目の山小屋密集地帯
にさしかかってしまい、売店も受け付けているのかいないのかよくわからず、休憩も
とらずにそのままスイスイと登る形になりました。
ご来光を拝んだのは八合目太子館の下、もうすぐ終わろうかという岩稜帯の中でし
た。あちらこちらの山小屋から万歳三唱が聞こえてきます。
さらに白雲荘で小休止、富士山ホテルでアンパンをぱくつきながら小休止。その効
果か本八合トモエ館から八合五勺の御来光館まで一気に登りましたが、この時はもの
の5分もかかったかどうかというハイペースでした。
御来光館でオレンジジュースを飲んだのがこの日最初の水分補給。五合目からここ
まで補給なしで来られたのには、未明からの登山とはいえ自分でもビックリ。
その先も快調そのもの。不思議と息苦しくなったり、頭が痛くなったり、という症
状は出ません。安心して平地と同じ感覚で登り続けていました。これはひょっとして
「クライマーズ・ハイ」ってヤツか?と一抹の不安はよぎりましたが、その時には鳥
居御橋が目の前でした。
6時20分、五合目から3時間20分で登頂しました。久須志神社で杖印をいただき、頂
上の山小屋でお土産を物色してから、お鉢巡りに出発。これがまた以前の登山と違い
スイスイと歩けました。途中休憩なしで一気に浅間神社奥社へ。裏手へまわると、コ
ノシロ池ができていました。剣が峰が逆さに映っていましたので、奥に見える本物の
剣が峰とあわせて写真を撮りました。
剣が峰に登ってからさてその先のお鉢巡りは、と見ると雪渓に埋もれていました。
皆さんアイゼンもなしにヨタヨタと歩いていらっしゃいますが、手前にはロープも張
られています。試しに少しばかり足を踏み入れましたが下がカチカチ。こりゃ危ない
と思い、雪のない馬の背へ。そのまま元来た道を戻りました。
東京屋でホットミルクを飲んで下りにかかりました。平日ですがご来光登山をされ
た方々の数は多かったようで、前がかすむくらいの砂ぼこりがたっています。マスク
を忘れ、また買い忘れたので後で鼻の中がほこりまみれ。
六合目登山センターから下はそのまま小御岳へ向かわず、里見平・星観荘と佐藤小
屋に寄りました。昨年星観荘で買った金剛杖、焼印はどこも×でしたが、今年はその
金剛杖に、八合目蓬莱館から上の焼印がズラリと並びました。しかも星観荘の御主人
は「(印影が)ボケてるな」ともう一回押しなおしてくれました。
すっかりいい気分で立ち寄った佐藤小屋でも焼印を頼みました。二段になっている
のでどう押そうか、と私に尋ねる際、「親父さん!」と手招き。五合目から3時間20
分で頂上へ行けても、やはり40歳となると「親父さん」らしさがかもし出されてくる
のでしょうね。
なお、この後テーマパークと化している小御岳に戻り、人混みをかきわけて駐車場
を出てみれば、一番上のロックシェードのあたりまで車が列を作っていました。