■2010年9月17日(金)〜18日(土) 富士スバルライン
去年須走からコノスジ道を通って河口湖ルートを登った者です。
知り合いから「普通は下山時に、須走から河口湖口に戻るとき
使うのでは?」と言われ、今回は河口湖口から登って須走に下り、
コノスジ道を使って河口湖口に戻ることにしました。
意識して使う人はまれでしょうから、参考にならないかもしれま
せん。
9/17[約6h]
河口湖口→佐藤小屋→八合目トモエ館(泊)
9/18[約8h]
トモエ館→登頂→下山(須走口)→長田山荘→コノスジ道→河口湖口
・今年も9月になっても富士山登山者が多いと聞き、平日とはいえ
河口湖口へは自車で朝8:00に到着。すると上の駐車場は7割埋ま
ってましたが、下は自分の車含め5台とがら空きでした。SWの前
週のためでしょうか。幸い雲一つ無い青空で、背後の富士山もく
っきり。西側の八ヶ岳・北ア・南アも全て見えており、河口湖口
の展望の良さを発見しました。9月中旬でこれだけ空気が澄ん
でいるのは驚きでした。
・自分は河口湖口から登るのは初めてなのですが、到着時には店は
営業中。既に下山してきた人もいて、その人達向けなのか食事も
提供してました。また大型バスが既に数台きていて、その客とおぼ
しき外国の人(台湾or中国?)がいました。観光資産としての富士
山のすごさも認識しました。
・1hは体を慣らすことと言いますが、靴を履き替えたり荷物の再
チェック等してると意外に時間の経つのははやいですね。am9:15
出発しました。しかし観光客の人も6合目辺りまでは歩くようで、
泉ヶ滝までの間、さっさと歩く家族連れや団体の観光客に どんど
ん抜かされました。やや下りとはいえ観光客に付いていくとペース
乱すように思いました。その後は佐藤小屋経由で登っていますが、
そちらには観光客はまったくいませんでした。
・気になったのは道の雨裂です。3日前に台風がきてますが、そのせ
いか登山道のど真ん中に、最大深さ30cmくらいの土が流されて谷状
になってる箇所がありました。山頂までと下山道も道の途中数十箇
所に雨裂があり、びっくりでした。富士山の登山道がこれほど荒れ
ているのをみたのは初めてです。
夜間登山中、前を歩いていた大柄の外国の人が左足がはまり、山側
に倒れてました。山側にたおれたから良かったですが、逆だったら
と思うとぞっとしました。そのときは夜中で谷側はどうなっていた
か見えなかったですが、夜間登山の危険も再認識しました。
・今回初めて八合目トモエ館にとまりました。トモエ館は7合目にもあ
ります。他に八合目では隣の胸突江戸屋や白雲荘・元祖室も営業中
でした。太子館と蓬莱館とは既に営業終了でした。
八合目トモエ館が他の山小屋と違うと思ったのは、寝床が蚕棚のよう
な単純な作りだけでなく、定員5人の区画もいくつかあったり、基本
は寝袋のようですが、布団のところもあったりと、バリエーションが
あることですね。この日は満員ではなかったので、僕は定員5人の区
画に3人で寝たのでゆっくり寝られました。食事処は他の山小屋より
狭い印象です。交代で名前を呼ばれて食事をしますが、今回定番の
ハンバーグカレーだけでなくおでん定食もありました。シーズン終
了間際だからおでんが余っていたからかもしれません。汁物が欲し
かったので、僕はおでん定食に。お茶は一杯は無料ですが、2杯目〜
は\100でした。
・一緒に泊まっていた団体が起きた頃am2:00起床し、団体が出発準備を
している横で、朝食としてもらった弁当を食べることに。炊き込みご
飯に鮭の切り身でした。他に食事メニューから頼んで朝食としてい
る人もいました。朝食を食べている人にはお茶は1杯無料で、2杯目以
降は\100でした。食べ終わってam2:45出発。
・山頂には早いam4:30に到着してしまったので寒くて大変でした。また
おかげさまでみごとな御来光もみられました。その後反時計回りでお
鉢回りに。そうすると、金明水の碑の辺りの土地が火口の中になって
低いのですが、そこに降りて、既に登ってきている太陽が火口の外か
ら登ってくる様子をみていると、あたかも2回目の御来光のようで、
見事でしたね。雲がなかったので大沢崩れ側の影富士も見事に出てい
ました。
・須走側に下り、大陽館から登山道を降りることに。ここを下るのは初
めてです。下ってみると河口湖側同様道が雨裂でかなり荒れてました。
そのせいもあってか浮き石がけっこう多く、滑らないように慎重に下
ったので疲れました。本当は六合目からお中道を通るはずでしたが、
向かう方向にはロープ&通行止めの札が。さらに奥にはブルドーザー
が数台停まっていたので、何か作業中なのかなと思い今回は断念しま
した。それで長田山荘まで下ってコノスジ道を使うことにしました。
・土曜日なので登ってくる人は多く、しかも本来は下山者は砂走りに向
かうので、今回かなり気を遣って下山しました。大陽館〜長田山荘ま
で道悪なのと登山者を邪魔しないように下ってきたことで意外に疲れ
ました。特に浮き石で二回も転んでます。須走道では、砂走りでなく
登山道を下山することになったら要注意です。
・コノスジ道ですが、去年通った時よりも赤リボンなど印が少ないよう
に思いました。交差する道も踏跡が明確になっていて、直角ではなく
斜めに横切っている横道もありました。印が少ないこともあってそち
らに誘導される危険もあるかもしれないと思いました。また、溶岩流
を去年3つと書いてしまいましたが、細いのも数えると5つありました。
去年は登山時に通りましたが、今回下山時に通っているせいか、印象
が変わって距離があって道がきつく感じました。下山道を間違えたから
と、ここを利用するのはやはり大変ですね。下ってからだと疲労は溜
まって体力が無いし、未知道ですと精神的にキツイです。特に暗くなっ
てからだと脇道に迷う危険がありますので注意が必要です。
・去年はキノコ採りの人を見かけた程度でしたが、今回はコノスジ道で3人
に会いました最初は長田山荘から入ったすぐのところで、トレイルラン
ナーらしき人でした。会釈して抜かしていきましたが、こんなところを
走るとは驚きでした。道が軟弱なので、できればランナーは通ってほし
くないですね。あと2人は富士山の自然観察員だという人で、河口湖側か
ら戻ってきたところでした。調査中のことでしたが、上のお中道につい
て聞きましたが、残念なことに通ったことがないとの回答でした。
長田山荘から河口湖五合目まで約2.5Hでした。
(管理人)
まちがって須走口へ下りてしまった人が、コノスジ中途道と使って富士スバルラインへ戻るのは、まだまだルートが未整備のため難しそうですね。
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