[登山記の目次に戻る]

 みんなの登山記2011−10
 投稿者:S.Nさん

■2011年7月23日(土)〜24日(日) スバルライン

2004年以来の6年ぶり7度目になる富士登山です。
この間、海外勤務があったりで富士山から遠ざかっていました。 歳も56となり、体力的には相当きつかったですが感動的な富士山でした。 

いつものとおり新宿駅19時30分発のバスで21時30分には5合目に。 「あっぱれ」の登山記にあるように、外国人の多いのがこのバスの特徴ですが、今年は中国人の多いのに時の流れを感じました。
21時50分には登山開始。いつもどおり7合目までは短パン・Tシャツと思いましたが、今日は気温が低く早くも6合目で長袖長ズボンに着替えました。
今日の寒さ対策は、真冬用のダウンを持参したので怖いものなし。翌朝まで寒さを感ずることは全くありませんでした。

眠さと疲労と戦いながら一歩一歩足を前に出し、何とか8合目の小屋群までたどり着く。かってはここまで来れば、登れないことを渋滞のせいにできたが、今年は勝手が違う。コースの改善が進んだせいか道が広く開けている。なのに足が出ない。横を若い人が追い越していく。これも歳のせいかと悲しくなるが、夜目にも9合目の鳥居が見えてくると、今度は本格的な渋滞が始まる。二進も三進もいかないというのはこのこと。

結局鳥居を越えてしばらく登ったところで時間切れとなり、道から外れてご来光を拝むことになりました。今日は雲海の上に薄く雲がたなびいていて、その間を通っていく真っ赤な太陽がきれい。5時10分頂上の浅間神社にお参りして、山口屋で豚汁を頼んで持参のおにぎりで朝食。疲労困憊状態で、これ以上何かをする気にもなれず、小休止の後6時20分にはスバルライン目指して下山開始。登りが苦しくても下りは快調に降りられていたのに、ここでも思いに身体がついていかず、少し歩くとすぐ休みたくなる。どうなってしまったのかと途方に暮れても仕方なし。家に帰るには自分の足で一歩一歩下るしかない。時折、山の上を見上げて、あれだけ苦労して登った高度があっという間になくなってしまうことに感慨を覚える。

10時10分5合目到着。そのまま11時発の高速バスで、13時10分新宿駅着。7時間超の登り、4時間弱の降りとも疲労困憊で、富士山とは一体自分にとって何なのか、などと考えながらの7回目の富士登山でした。天候に恵まれ、事故もなく、立派なご来光を拝めて何の文句があるのか、と思いつつも、もう少し自分のイメージに合った富士登山をしたいと思って帰ってきました。


(管理人)
立派な御来光を拝めたことは、なによりでした。 徹夜登山はしんどいですね。私もほぼ同世代ですが、徹夜登山は体力的にきびしいので数年前に止めました。



BACK  TOP  NEXT

(11/8/4)