■2013年8月2日(金)〜3日(土) 御殿場口
[40代男性です]
今までに吉田、富士宮、須走と登頂してきたが、
ついに一番たいへんと言われる御殿場口にトライしました。
さすがにここは誰もつきあってくれずに一人登山です。
8月1日(木)の20時頃に東京をマイカーで出発し、
22時頃に御殿場口新五合目に到着。
ここで車中泊をしました。
普段は標高数mの所で生まれ住んでいるがゆえに
高山病に人一倍弱いため、高地に身体を慣らすためです。
8月2日(金)8時30分頃。小雨の中、新五合目を出発。
ペットボトル500mlを2本をここで買っていったが
これがあとあとになって失敗。
大石茶屋を出てからは四方を霧に覆われ、
周囲に別の登山者がいるはずなのに
視界が20m程しかないために孤独な登山。まるで修行僧です。
また、断続的に雨が降ってきては、やむことの繰り返し。
「雨がやんだかな」と思って、雨合羽を脱ぐと再び雨が降り出す。
どこかで雨の神様が「スイッチ」でも押して
こちらの「狼狽ぶりを観て笑っているのでは?」と思うことしかり。
人よりも水分も必要な体質であるため
他の富士山登山ルートでは頻繁にドリンクを買いながら登っている。
だが、御殿場口では大石茶屋を出てから買うような店がない。
新五合目で購入した500ml×2本は、六合目あたりで枯渇。
雨合羽に雨水をためては少しづつ飲むことで喉の渇きを癒した。
天候が雨でなかったなら、体調を崩していたかもしれない。
今度は雨の神様に救われた気分である。
15時頃に、今日宿泊する「砂走館」に到着。
到着すると、あてがわれた布団スペースで1時間ほど昼寝。
夕飯のカレーを食べて、
隣りの70代の方と富士登山の話題を楽しんでから20時に就寝。
はじめての山小屋宿泊だったが、意外と熟睡ができた。
8月3日(土)4時20分に起床。この日は朝から快晴である。
4時50分頃の御来光を拝む。
山小屋での朝食を済ませて、6時に山頂へ向って出発。
山小屋に泊って身体を休めると
こんなにも良いのかと思うほど体調は良好で、
酸素の薄くなってくる区間もすいすいと登ることができる。
7時40分頃に山頂へ到着。
山頂郵便局から溺愛している甥・姪への手紙を投函し
8時30分頃には下山を開始した。
七合目あたりからは大砂走りを激走。
今までの人生で、これほどまでに速いスピードで
これほどまでに長い時間を連続で走ったことはないだろう。
六合目あたりの閉鎖されている山小屋が視界に入ったと思ったら
アッという間に眼前に迫ってくる。
大石茶屋では名物のジャンボなかき氷を食してしばし休憩。
ふり返ると、晴れた空の下に登って降りた富士山が鎮座していた。
正午頃に新五合目のマイカーに到着した。
(左)大石茶屋を出てからの霧、(右)砂走館からみた御来光