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 みんなの登山記2013−16
 投稿者:Chibashi Yahagichoさん

■2013年8月12日(月)〜13日(火) 御殿場口

【 御殿場ルート単独登攀 】

こんにちは。気が付けば、もう10月。霊峰富士様世界遺産登録初年度も、とっくのとおに 山じまい。
55歳 しがないサラリーマン、09−28、11−20、12−31 に継いで、3年連続 4回目の投稿をさせて頂きます。 毎年、登りながら考え、下りながら思う事は、「今回が最後かも 」ということです。毎年ヒィヒィ悲鳴を上げつつ、もう登んねぇぞと呻きながらも、往生際が悪く、執念深い性格( 執っこくて、凝り性 )から、性懲りもなく、今年も またまた登頂して参りました。10回挑んで、10回登頂。登頂率100% !! まだまだ、リタイアは早すぎるぜぃ。吉田・吉田・吉田・富士宮・須走・御殿場・富士宮・須走・富士宮と来て、今回は唯一 マイカー規制のない御殿場。 これで、各ルート3:3:2:2 と バランスよく拝登。 問題は、今回 お供がひとりもいないという事。イヌ・サル・キジから毎年一匹ずつ減り、予想していたとは言え、山室の少ない御殿場ルートの単独登攀は、ザックの中の飲料水の重みが我が老体を容赦なく虐げ、長い長ぁ〜い御殿場ルートに全知全霊全体力を投じたのでありました。5合目以上で、飲料水購入すると、その非経済性に心無くも立腹してしまうものですから、自分の必要とするであろう飲料水は、自分で担いで参らねばなりませぬ。因みに、トイレ1回100〜300円というのもシャクに障るので、いつも宿泊する山室に着くまでは、便意・尿意をもよおす事のないように、体内に糞尿の原材料と成るようなものは必要以上に備蓄しないように心掛けておりまする。

今回の目的は、@ 「 頂上富士館 」に一泊すること、 A 55歳の誕生日の御来光を頂上で拝観すること、 B 御殿場エリア( ふもと )の食文化を探求すること、C 息子たちに頼らず、ひとりでも まだまだ充分 登頂が可能であることを身を以て証明すること、D 運が良ければ、「 富士山最新情報 : やまちゃんのブログ 」のオウナー、カリスマ・アルピニスト、超エキスパート・クライマー、厳冬期霊峰氷雪雲上ビト、その他 もろもろの称号を冠してもまったく足りないくらいすごいすごい富士登山の大先達 "やまちゃん" に 富士山の現場で 御目にかかること、E 世界文化遺産が世界観光遺産の間違いではないことを周辺の登録神社めぐりで独自に検証すること、F 御朱印帳に 頂上奥宮の御朱印の隣のページに「銀明水」の御朱印、久須志神社の御朱印の隣のページに「金明水」の御朱印をそれぞれ並べて頂戴すること、そして、以上を達成した後に、G 知る人ぞ知る著名サイト「 あっぱれ!!富士登山 」に投稿させて頂く事、等々でありました。 結果を先に申し上げますと、@からFまで何とかまっとうできました、ということでありました。

【 登攀スケジュール 】 8月11日(日)午前中早い時間にマイカーにて自宅出発。⇒御殿場到着後、神社めぐり及び蕎麦屋めぐり。⇒御殿場駅前ビル1階の観光案内所にて金剛杖購入。⇒「御殿場口登山道」の焼印入り。⇒駅前の臨時特設テントにて、元山頂測候所員をされていた芹沢早苗氏(男性)が写真集を出版した際の余ったゲラ刷り写真を数枚、とりわけ三浦雄一郎氏が富士山頂で噴火口めがけてスキー直滑降した時の現場写真や、まだドームがのっかっていた頃の厳冬期に於ける測候所隊員ならではの視点による美しい富士山頂の大きな写真を1枚数百円という安価で複数枚購入。ついでに鹿の角の輪切りのストラップも購入。⇒御殿場口新5合目駐車場にて車中泊。⇒ 12日(月)朝5時頃 夜明けを待って、登攀開始。⇒大石茶屋にて、御来光。真ん丸で、真っ赤なみごとな太陽が御目見え。金剛杖に焼印。⇒長い長ぁ〜い登山道と格闘。⇒ 9合目付近で、"やまちゃん" with "山友さん" に第3種接近遭遇。ラッキー!! ⇒頂上富士館 泊。⇒ 13日(火) 満55歳の誕生日、御来光を拝観。⇒移転後の山頂郵便局にて本年度限定グッズ購入、記念押印。⇒ お鉢めぐりは今回はパス。⇒ 銀明水購入。御朱印。⇒金明水購入。御朱印。⇒ 金剛杖に頂上の山口屋にて焼印。オジサンのサービスで、杖のてっぺんに「頂」、下の方に「五十五」と焼印で書き入れてくれちゃいました。⇒山口屋で 味噌ラーメン注文。結構おいしかった。⇒ 大砂走り下山。⇒大石茶屋 にて洗顔水 100円、飲料水 100円、かき氷 400円。⇒駐車場にて着替え、靴履き替え。⇒道の駅須走にて、ごうりきうどんと三元豚メンチカツ食す。⇒東口冨士浅間神社の顔見知りの気さくな宮司さんを訪ねて、金剛杖に焼印。御朱印帳に御朱印。⇒山梨県笛吹市「薬石の湯 瑰泉(かいせん)」にて入湯・宿泊。誕生月の為、一泊無料。馬刺し・馬刺し握り寿司、海鮮グラタン、などなど毎度のお気に入りメニューを堪能。⇒ 14日(水)富士五湖に寄り道して、中央高速で帰宅。往きは、東名だったので、富士山をぐるっと回ってきたことに成ります。

【 御殿場エリアの麺食文化 】 御既承の通り、富士吉田には吉田のうどん、富士宮には富士宮焼きそばと、御当地グル麺が存在します。道の駅須走(静岡)のごうりきうどんは吉田(山梨)のうどんと文化的には同一ではなかろうかと個人的に思量致す中、しからば 御殿場には なんぞ うまい麺類は存在せぬか否かと勝手に探りをいれたところ、有りました。「 御厨(みくりや)そば 」と称する地元の伝統的かて(糧)が。御殿場の街をあげて、そば店マップ、店舗リストをしっかり作成し、目下 売出し中、って感じです。 その共通特徴としては、麺に山芋をつなぎとして練り込んであるということと、熱いスープは鶏がら出汁で、鶏肉をトッピングしているといったところでしょうか。まぁ、ひらたく申せば、普通のそばです。

【 世界文化遺産の神社的考察 】 富士宮の表口本宮浅間神社、須走の東口冨士浅間神社( ウカンムリではなく、ワカンムリ )、富士吉田の北口本宮浅間大社、五合目の小御岳神社などは、再三拝観済み。河口湖周辺の御室浅間神社と河口浅間神社は、今年の春に芝桜をめでに赴いた際に初めて拝観。そして今回、須山浅間神社と村山浅間神社に初めて拝観。 須山浅間神社 は、古式ゆかしき伝統にのっとり、できたてほやほやの白く輝く総ヒノキ造りの社殿がヒノキチオールの神々しい香りを周囲数十メートルに放ち、なんとも気絶しそうなほど心いやされる空間をうみだしていらっしゃいまする。おすすめの拝観地です。一方、村山浅間神社の方は、失礼ながら現時点では、廃墟に近い状況で、改修作業準備中、といった感じ。尚、御殿場の新橋(にいはし)浅間神社は世界遺産の項目リストには載っていません。今回の巡拝で、ひととおり回ったかなって感じです。

【 ペルセウス流星群 】 今年は、御殿場ルートのあまりの過酷さの為、頂上の宿に到着後、夕食を摂取した後、直ちに就寝体制につき、ばたんきゅうの爆睡状態でありましたゆえに、その存在・来訪を惜しくも見逃してしまいました。残念!! ヒトのウワサでは、今年も派手に流れまくったとのこと。

【 郵便局 】 昨年まで頂上奥宮の向かって左翼の小さな石室で開局していましたが、今年は社殿改築工事の一環で、御殿場口頂上にある昨年改築したての「銀明館」に移設開局。建屋の半分左側を使用するもので、右半分は派出所。尚、どうでもよいことかもしれませんが、郵便局の営業案内看板には、「風景印通信日付印」と明記されていましたが、これは明らかに「風景入り通信日付印」の誤記。あまりにも初歩的な誤記に思わず苦笑が漏れてしまいました。屋上屋を架すとはこのようなことを言うのでしょう。例によって、山頂限定グッズを購入して記念押印。

【 蛇足・雑感 】 タイミング的に ちょうど 入山料トライアル期間が終了したばかりで、私の場合、払うも払わないも議論の余地が有りませんでしたが、記念品の缶バッジを付けて登るのは、雷さまを呼び寄せてるみたいで、特に山室の少ない御殿場ルートでは、いかがなものかと思われまする。 来年以降も、任意で有志からのみ徴収するということで、静岡・山梨 両県合意に達したとのことですが、いかにも中途半端。

【 来年への課題 】 今回、ありがたくも めでたく10回という2桁の大台にのせる事ができましたので、これをもって我が人生に於ける霊峰富士様登頂巡拝は打ち止め、と申し上げたきところですが、往生際の悪いワタクシメは、来年以降 更なるチャレンジに挑戦を挑むかもしれませんです。

9合目付近。"やまちゃん" with "山友さん" 、 やまちゃんのブログでも紹介されています。




須山浅間神社
  駿河流手打ちそば「金太郎」の御厨そばと鹿肉さしみ
  「そばかつ亭」東田中店の御厨そばと ミニかつ丼



(管理人)
「やまちゃん」さんに計画通り遭遇してしまうとはお見事です。お誕生日を富士山頂で迎えるというのも良いですね。御来光もきれいでなによりでした。



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(13/10/6)