2016-8 Chibashiyahagichoさん
■2016年8月12日(金)~15日(月) 富士スバルライン
標題 : 申歳御縁年 久しぶりの山梨側 3泊4日+1泊 の充実登山に大満足
【 決意の実行 】
58歳 定年まじか ( マジか?、間近 : 掛け言葉 )の しがないサラリーマン、09-28、11-20、12-31、13-16、15-10 に継いで、6回目の投稿をさせて頂きます。12回挑んで、12回登頂。 登頂率100% !! 投稿率50% !! ( 直近6回の投稿率 100% !!!!! ) 還暦まで あと2年。申歳( サルドシ )の御縁年に特別な御朱印を山頂2社で拝受 致し度いという昨年の決意を実行すべく、痛い痛い両膝を庇いつつ、本年も霊峰富士様頂上拝謁を何とか達成することができました。
【 どのルートで登るか?】
十二支の焼印も欲しかったので、久方ぶりに山梨側ルートより登攀。元祖室にて、オサルさんの焼印をゲット。帰宅後、12年前のものと比較し、おのれの人生の変遷を実感。
各ルートの割合は、これまで 吉田・吉田・吉田・富士宮・須走・御殿場・富士宮・須走・富士宮・御殿場・富士宮/御殿場 と来て、3.5 : 3 : 2.5 : 2 、本年は久方ぶりに吉田ピストン ということで、4 : 3.5 : 2.5 : 2 となり、なにやらエントロピー的増加傾向は依然 衰えないまま、吉田が須走のダブルスコアと相成っている事実に鑑みて、次回は須走かなぁ、でも はじめと終わりの林の中は嫌だしなぁ、はたまた 今回 横目で見送った吉田ルート限定の 「 板マンダラ 」 スタンプラリーやら他もう一件(後述)にも 遅れ馳せながら トライしてみたいなぁ というのが今の気分です。更には、超小杖ちゃん(後述)十二支完集してみたいという強い思いも有りまする。
見方を変えて、県別比率とすれば、現状 山梨4 : 静岡8 ということで、あと4回 山梨側から登っても 文句ないよねぇ、という気もしたりします。ひざ痛と、下山道のうんざり感さえ克服できればよいのです。
12年前(富士山ホテル)、焼印
【 日程 】
8月12日(金) 朝 クルマで自宅出発 ⇒ 北麓駐車場より シャトルバス ⇒ 五合目 ( 金剛杖 購入。小御岳神社で御朱印。金剛杖に朱肉打刻印。五合目簡易郵便局で郵趣品作成。念願の局名入りポスト型カードを遂にゲット。) ⇒ 佐藤小屋 立寄り、杖に焼印。小屋のロゴ入りTシャツ 半袖・長袖 各1枚購入。⇒ 星観荘 泊。三角屋根の最上階個室スペース。快適。夕食に満足。
星観荘の夕食
8月13日(土) 里見平で御来光拝観。満58歳の誕生日。 ⇒ 星観荘の朝食に満足。( ほとんどの人は弁当にしてもらい早朝出発していたけど 私は朝7時頃 宿でゆっくり朝食・満足の後、出発。)⇒ 吉田ルート登山開始。⇒ 7合目 花小屋を皮切りに8合目 まで全部の小屋で杖に焼印。御土産・記念品物色購入。⇒ トモエ館にて 1銭硬貨のキーチェーン(チャーム)2種をゲット。オヤジさんから 山小屋ミュージアム(後述)の特製名刺をゲット。⇒ 太子館 泊。早目の到着で、よい寝場所にありつけた。
御来光、星観荘の朝食
太子館の寝床、太子館の夕食
8月14日(日) 御来光は雲海に埋もれて、宿の人いわく 「 ( 本日のアマテラスオオミカミ様の御出ましは、) 10分遅刻 」。⇒ 元祖室で、12年ぶりに 御猿の焼印 ゲット。ついでに ミニチュア 金剛杖アクセサリーもゲット。「超小杖ちゃん」と命名されていた。これ以前に 20センチくらいの「小杖ちゃん」というものがあったとのこと。⇒ 富士山天拝宮 にて 御朱印 及び 各種御守りゲット。⇒ 9合目~頂上まで全部の小屋で杖に焼印。御土産・記念品物色購入。( 吉田口5合目で売ってる通常の最長サイズの杖では、焼印・刻印スペースが足りなくなることが判っていた為、なるべく下から杖のぐるり全面に つめて押してもらったが、案の定 押し切れず、頂上の外人用丸型2種は やむなく下の方に焼印。)⇒ 頂上到着。久須志神社前で記念撮影。杖に朱肉打刻印。⇒ ネットで今年も追加購入して持参した香ぐわしき富士ヒノキ「板表紙」の御朱印帳に、申歳の特別印 ゲット。⇒ 金明水御朱印 他 各種ゲット。⇒ 扇屋 で 山渓コラボの QRコード 登頂証明書 ゲット。⇒ お鉢半周して 富士宮側に移動。⇒ 奥宮で杖に朱肉打刻印。御朱印帳に 銀明水御朱印 他 各種頂戴。こちらでも申歳の特別印 ゲット。久須志神社のものとは、微妙に異なる。⇒ 直径20センチ程の最大御朱印を別売 「色紙」 にゲット。何年か前に別売 「さらしの手ぬぐい」にゲットしたことがあるが、霊峰御影が墨書された色紙もなかなかに味わい深い。拝観者氏名書き入れましょうかのサービス付き。⇒ 直径15センチ程の二番目にでかい御朱印は、昨年同様 御朱印帳 見開き2ページにゲット。⇒ 頂上富士館 泊。 3度目。ここも早めに到着し、良い寝場所をゲット。一番に入館したが その後続々と宿泊者が到着し、あっという間にぎゅうぎゅう詰め。一人当たりスペース(幅)は約60センチ?⇒ ネットアクセスで宿泊記念のハンドタオルをゲット。昨年と同じものだった。⇒夕食に満足。
山頂到着、登頂証明書、ハンドタオル
8月15日(月) 御来光。やや雲多めなれど無事拝観。⇒ 頂上郵便局で郵趣品作成。⇒ お鉢を 残り半周まわり須走・吉田側へ移動。途中 剣ヶ峰で 記念撮影。⇒ 馬の背は、下りで 手掛かり皆無で、ズリこけそうで、恐怖感と 膝痛で、大難渋。⇒ 昨日夕刻にゲットした扇屋QRコード証明書は、夕景写真だったので、午前中にゲットすれば昼景のものがゲットできるかもと勝手に考えて、もう一度トライしたが、やはり夕景であった。⇒ 山口屋支店にて味噌ラーメン食す。昨年ほどおいしいとは思わなかったがそこそこの味わい。⇒ 下山開始。覚悟はしていたが、単調で単調で、その上 単調なジグザグ下山道に痛い膝がうんざり。⇒ これまた覚悟はしていたが、7合目以降の横移動の長さにうんざり。⇒ 5合目 みやげ物屋広場に到着後、小雨に見舞われたが、かまわず アイスクリーム、山菜そば、その他 手あたり放題 食べまくり、飲みまくり。下界のありがたさを噛みしめた。⇒ STAR WARS のリングノートをゲット。ダースベイダーが金剛杖をついて富士登山。頭上にはデススターという何とも場違いな超コラボ。れっきとしたルーカスフィルム御墨付きのライセンス製品。⇒ バスで北麓駐車場へ移動。⇒ マイカーで笛吹市の「瑰泉」へ移動。 入浴・食事・宿泊。
御来光、剣が峰
8月16日(火) あちこち寄り道しつつ家路に着ィッター。① 須走口の東口本宮冨士浅間神社では、例によって顔見知りの気さくな宮司さんと世間話。御朱印と金剛杖の焼印ゲット。②河口浅間神社では、御朱印の他に初めて御目にかかるコノハナノサクヤヒメ様の御影(オスガタ)を顕した珍しくもありがたい御札をゲット。
【 吉田ルートの山小屋めぐり : 山梨側のお楽しみ 】
① 板曼荼羅 : 厚み約2センチ、1枚2千円の富士山型の木版に各山室でスタンプを押してもらうスタンプラリー的なもの。世界遺産に登録される前の年に麓の林業組合の顔役が音頭とって シャチハタの協力のもと開始したとのこと。現在は既に下火となり、板を売ってない小屋とか土・日しかやらないという小屋とか、持参した紙のスタンプ帳に押してくれる小屋とかさまざま。足並みそろわず。( 次回登山のモチベーション その1 )
② 山小屋ミュージアム : 五合目みやげ物店から頂上山小屋まで、山梨側のすべての小屋・店舗が足並み揃えて統一デザインで製作。店主・小屋主の名刺。各々のひとことエピソードが興味深い。今回初めて宿泊した星観荘にて、その存在を知る。当然、非売品ながら、トモエ館のオヤジさんとおしゃべりしていたら、「 おまえだけに特別に いいものをやろう。皆、欲しがるから他人に見せるな 」 と言って、1枚くれた。(他言無用)。 完集は到底 望めないが、コツコツあたって入手トライしてみたい気もしないでもない。( 次回登山のモチベーション その2 )
③ 新たな御朱印との出会い : 元祖室の右隣の富士山天拝宮にて味わい深い御朱印をゲットできることを知る。ここには、江戸時代に入滅・入定・即身成仏したミロクさん(少年伊兵衛/伊藤食行身禄)の御遺体(ミイラ)が今でも地中に眠っているとのこと。すげぇよ。知りませんでした。
④ 金剛杖焼印 : 久しぶりの山梨側にて前回とは大きく様変わり。新鮮な気分でコレクションを楽しめました。 5合目の「こみたけ売店」で売られている金剛杖には、「五合目・天地の境」という気の利いた焼印が押されていて、最長のものを購入しましたが、案の定 吉田ルート全山小屋の焼印を押すにはスペース不足気味。須走ルート5合目で売られているような超々ロングサイズの杖を 吉田ルート5合目でも売ってほしいものです。
⑤ 金剛杖ミニチュア : 10センチ程に切った金剛杖に焼印を押して、飾り紐を付けたもの。今回3カ所でゲット。「小杖(コヅエ)ちゃん」より更に短い「超・小杖ちゃん」。
⑥ トモエ館 スペシャル : 1銭硬貨のキーチェーン(チャーム)。 黄色は金運、ピンクは恋愛運 との事にて、この期に及んで今さら恋愛運というのも多くは期待できませんが、在庫限りの限定品という事も有り、とりあえず両方一個づつゲット。
⑦ ダースベイダーが富士登山 : 前述の通り。
【 膝痛対策 】
昨年は、左ひざのみの痛みとの戦いでしたが、本年は両ひざ。ひたすら我慢/忍耐/辛抱。
鎮痛用飲み薬と湿布薬とサポーターのみが頼みの綱。
【 ツアーガイドの薀蓄 】
長い登山道をシコシコ登攀していると、多くの団体様ツアー御一行と重なりますよねぇ。多くの場合、ツアーガイドさんは富士登山に関する様々な薀蓄を団体の皆様に聞こえるように大きな声で説明されています。あまり知られていない知識や地名の由来など色々為になることも多く、面白いので、ワタクシメも御相伴に預かるべく常々聴き耳を立てていますが、ときどきとんでもない話も出てきたりします。今回一番とんでもなかったのは、「 江戸時代以前より現在に至るまで、山頂到達者は火口に御賽銭を投入し続けており、推定1億円超の小銭・大銭が噴火口の中に眠っている 」というものでした。7月・8月の登山シーズン中は、火口の中に下りると浅間神社の私有地に不法侵入したかどで警察に捕まるそうですが、シーズンオフの雪のない時期に降りた人々が、寛永通宝を何個見つけたとかいう話は聴いたことがあります。でも、でもですよぉ、百円玉で1億円と言ったら100万枚。10円玉なら1000万枚。1万円札でも1万枚。「 そりゃないだろう 」と思わず口走ってしまいました。
【 下山後 】
昨年は、登頂にインスパイァされて、下山後 新田次郎の『富士山頂』の原作小説を読んだり、DVDを入手して映画を観たりしましたが、本年は 元祖室のホームページから、天拝宮の由来を新田次郎が『富士に死す』という小説にしていることを知り、今 読み進めてい居りまする。江戸時代の富士講の様子や当時の登山の実態がとても細かく描かれていて、人物描写もみごとで、たいへん興味深いです。
【 蛇足 】
申歳の御縁年にちなみ、この際 世間一般の誤用に就いて一言、二言。( 御存じの方は、パスして下さい。)
「干支」と書いて、「えと」と読ませているが、そもそも「えと」とは、「兄弟」であり、陰陽五行説の五行(木火土金水 : モッカドゴンスイ)のそれぞれに「陽:兄(え)」と「陰:弟(と)」をあてて 5 x 2 =10 を 十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸 : コウオツヘイテイボキコウシンジンキ)に対応させたもの。つまり、甲は木の兄(きのえ)。乙は木の弟(きのと)。丙は火の兄(ひのえ)。丁は火の弟(ひのと)。戊は土の兄(つちのえ)。己は土の弟(つちのと)。庚は金の兄(かのえ)。辛は金の弟(かのと)。壬は水の兄(みずのえ)。癸は水の弟(みずのと)。
一方、十二支は、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥:ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい。
これら 十干十二支の組合せで同じものと成るのは、10と12の最小公倍数60で、これが還暦。
巷(ちまた)では、「あなたのえとは何ですか?」「私のえとはイヌです」などという遣り取りが普通にまかりとおっているけど、上記を考えると、「えと」というのは十二支ではなく十干の方であるから、変でありましょう。
【 来年以降への抱負 】
かつて、富士講の人々は、還暦に登頂して、頂上でいったんあの世へおもむき、その後 生まれ変わって下山後に新たな人生を歩み始める事を願ったとか。ワタクシメも あと2年。何とか彼岸へおもむくべく、その為には何とかヒザ痛から解放されるすべを見つけねばなりませぬ。麻酔科のペインクリニックにでもあたってみましょうか。
以上
(管理人)
山小屋3泊。ぜいたくな富士登山です。天気も穏やかだったようで良かったです。
文中の焼印、御朱印の写真は、
金剛杖の焼印とご朱印のページで紹介しています。