■2005年9月16日(金)〜17日(土)
去年9月の須走口登山を報告したK.Tです。
去年、印象が良かったことを周りに話したところ、混雑した
時期に富士山に登ったことがある人から、9月の空いている時
期に一緒に登りたいと言われたので、今年もシーズンオフの
9/16&17の一泊二日で須走口往復で富士登山してきました。今
回は山頂でのご来光も余裕で観られて非常によかったです。
去年の登山記の再確認も含めて報告をします。
・交通手段は車です。東京方面から中央道で行きますが、自分
は必ず先ず富士吉田駅に立ち寄ります。駅前に大きなスーパ
ーがあり、飲み物や食料を買出しできるからですが、駐車場
も大きいので駐車も心配ないです。万が一なにか忘れても、
大抵のものはここでそろいます。
・去年もそうでしたが、この時期はキノコ採りの時期のようで、
五合目の駐車場はがらがらですが,そこまでの途中で駐車車
両が多いです。人も歩いており、曲がりくねった道なので、
登下共運転には注意が必要です。登山していても、五合目〜
新六合目までは林の中から話し声がしたり、がさがさという
音が頻繁にするので、ちょっと驚きます。
・五合目と七合目の大陽館の他は六合目の長田山荘が営業して
ます。宿泊は去年と同じ大陽館でした。焼印を押してある金
剛杖は売っていますが、シーズンオフで焼印を熱していない
ため、他で買った杖に新たに焼印はおしてもらえません。
残念。ただ、それだけではなく、菊屋の方に聞きましたが、
今年は人が多く、焼印を押しすぎて焼印自体がなまってだめ
になってしまったようです。押し過ぎて腱鞘炎にもなったと
苦笑いしていました。でも焼印自体は毎年新しく作るので、
来年またきてくださいと言われました。ちなみに六合目の長
田山荘も去年は焼印を押してもらえたのですが、今年はやっ
ていませんでした。
・五合目をpm0:40発で、宿泊した大陽館にはpm4:10に到着。
その途中に雲が出ていて、その中を登っているときは肌寒か
ったですが、大陽館に着くと夕日があたっていたせいか寒さ
はなく、特に雲に夕日の影富士が写ってきれいでした。
・大陽館はトイレ棟を増築してあって、去年と入り口が変わっ
てました。外からトイレ棟に入るところに受付があり、トイ
レ棟から中に入って寝床に着くようになっていました。去年
までの出入り口は食堂入り口で、お勝手口のようになってま
した。外にでなくても寝ているところから直接トイレに行け
るのですが、受付番の人にはトイレがすぐ傍なのでちょっと
気の毒かなと思いました。
・宿泊した登山者は自分含めて8人、そのうち二名は深夜1:00
頃到着してました。去年はトイレ等の増改築で工事関係者も
多く泊まっていましたが、今年は登山客のみでした。定員五
人の区画を二人で寝たので十分熟睡できました。
・深夜am1:40に大陽館を出発。連休初日で夜から登り始めた人
もいて、下から登ってくるライトが見えてました。夏は夜中
でも登山道は煌々と明るいのですが,今は山小屋の明かりがほ
とんどないので道は暗いです。ライトの電池が、寒いためか
新品でも一時間程度で暗くなってだめになったのはおどろき
ました。この時期夜間登山する人はライトの換え電池を余分
にもっていくことが大切ですね。
・今年も八合目のトモエ館が営業小屋では最も高い小屋でした。
am3:00ころに着きましたが、中でカップラーメンやおでんを
食べて休んでいる登山客がいました。焼印もあって、トモエ
館の焼印以外に山頂の東京屋の焼印も置いてありましたが、
夜中は押してくれず、下山時にということでした。東京屋の
焼印は富士山の噴火口の絵柄の印のみで、「富士山頂上・10
station」とかかれた焼印はありませんでした。そのためか
去年と違ってトモエ館の「富士山頂上」と書かれたステッカ
ーを添付してくれてました。TOTALで\500でした。トモエ館
の近くにも電気がついている山小屋はありましたが、トイレ
工事のためのようで、通常営業はしていなかったように思い
ます。
・時期的に涼しくて登山者も多くないので,結構調子よく登れる
のですが,そのため高山病症状になりやすいように思います。
実際にJTBの40人ほどツアーが夜間登山で山頂を目指していま
したが、明らかに辛そうにしている人がいて、ガイドさんに
しきりに「ゆっくり深呼吸して」と声をかけてもらってました。
・am5:05登頂。予想より多い人がいましたが、シーズン中に比
べればぜんぜん空いてます。フランス人の三人組がいて、ご
来光をみて大はしゃぎしてました。外人は元気です。山頂は
やはり寒く、夏より一枚防寒着を多く持参したほうがよいで
すね。ただし日が昇ってきて、下山していると、汗が出てく
るので、すぐ脱げるものがいいようです。
・やはりこの時期難儀なのはやはりトイレですね。山頂トイレ
は全て閉鎖されていました。
・須走の名物の下山道の砂走ですが、その入り口がかなり崩壊
してました。入った場所はかなり急角度になっており、両側
がちょっとしたがけになっていて、気のせいか去年より大き
な石がやや多くなったようです。とても走って降りるのは無
理で、可能としたらせいぜい小走り程度でしょうか。見ると、
下山道ではなく、ブル道をそのまま下っている足跡がたくさ
んありました。あの入り口の急角度を入るのは勇気がいりま
すね。
・砂走りはずいぶん砂が流出したようで、途中で一部森の中を
通るようになっていたり、砂払館からすぐブル道を降りるよ
うになっていたりと、下山道がところどころ変更されていま
した。下のほうは登山道につながっていて、途中から登って
きた道をそのまま降りるように変更されてました。下りやす
くなったせいか、去年砂払館から五合目まで50分かかりまし
たが、今年は30分強で降りられました。下山道の様子しだい
で来年はまた変わるかもしれません。
(管理人)
9月中旬は山小屋がまだ数軒営業しているので富士登山に慣れた健脚者が登るには良い時期です。この時期のライトの予備電池は特に要注意点ですね。砂走りがだんだん崩れているようで心配です。
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