■2011年8月14日(日) 富士宮口
富士宮口 8月14日
地震の影響で5月に富士宮口が開かなかった今シーズンの富士山。6月から須走口か
らスタートし、思いがけない出会いもあり、やはり日本一のお山は良いなあ、と再認
識しました。今年はお盆休みに長丁場に挑戦!と予定していましたが、
3年前に初登
頂した際同行していた中学3年の息子が、「久しぶりに富士山に登りたい。」と言い
出しました。多分この機会を逃すと、この子と登る機会はないのでは?と思い、また
中学3年間柔道で鍛えた息子の成長を見たいこともあり、長丁場はまたの機会にし、
父子富士登山を行ってきました。
前夜受験勉強でゴソゴソ動くお姉ちゃんが気になり、私は寝付かれませんでした
が、息子は熟睡したらしく、午前2時半息子に叩きおこされました。支度して午前3時
静岡市出発。お盆休みでトラックが少なく、ガラガラの国道1号を東進。途中いつも
寄る富士宮のコンビニで買い物。富士山スカイラインを走り、いつもなら登る登山道
路を横目に水が塚駐車場へ。マイカー規制があるため、この時期に長丁場を予定して
ましたし、タダの御殿場口という選択肢もありましたが、息子が富士宮口を望んだた
め、結局駐車料金+シャトルバス×2を払うことを選択しました。
前日大雨が降ったらしく、ほぼ満杯の駐車場は雨で濡れていましたが天気は良く、
今日の登山に期待が持てました。午前5時半に切符を売り出すとのことで、少し車中
で休憩し、午前5時45分にバスは出発しました。30分くらいバスに揺られ5合目到着。
午前6時43分5合目発。とりあえず6合目まではゆっくり進みます。予定通り15分で到
着(時間はスタートからの通算時間です)。ここから先、少しエンジンかけることに
し、息子がついてこられるか心配しましたが、3年前とは違いちゃんとついて来ま
す。50分で本7合目、1時間40分で元祖7合目。順調です。とりあえず山小屋まで休憩
を我慢できたことが彼にとって進歩です。7合目あたりからご来光目当ての登山客が
下山してきました。外国人が目立ちます。言葉から中国人が多いとわかります。以前
多かったイラン人がいなくなりましたねえ。この時期の登山客は山慣れしてない方が
多いので、上り優先を分かってらっしゃらない方が多いのは残念です。ましてや登山
道の狭い富士宮口ではどうしても渋滞が起こりがちです。8合目に2時間30分。息子と
してはまずまずです。しかしここからが本番。どうしても休みがちになり、私との差
が大きくなるので、こちらも途中立ち止まりながらの登山です。9合目3時間30分。こ
こで眠気を訴えていた息子が少し寝かしてほしいと訴えました。私もここで少し長め
の休憩にしましたが、多分これが後になって影響したのではないかと思います。今
シーズンはスピード登山を心がけていて、常に体内を血液が循環して高山病になりに
くくなっていました。下山時に久しぶりに高山病になり、やはり気を抜いてはいけな
いと痛感しました。9合目の休憩は20分。その後9合5勺で4時間30分。ここで息子も
一人で大丈夫だろうと、私は一人で山頂へ。遅れること25分。息子が山頂に姿を見せ
ました。息子の登頂時間は5時間30分でした。3年前、ヘロヘロになりながら、8時間
かけて登頂したことを考えれば上出来です。
この後、剣ヶ峰に行きたいと言うので、お鉢めぐりをすることにしました。日本最
高地点に立ったものの、残念ながら記念撮影はナシです。なぜか?それは成長という
ことでしょう。親と一緒に記念撮影などイヤなのです。仕方ありません。本人は剣ヶ
峰まで行っただけで満足みたいでした。吉田口に回り、山口屋さんで休憩。空腹を訴
えたので牛丼を注文しましたが、食べるなり「こんなにうまい牛丼は初めてだ!」と
言ったのには笑いました。午後3時過ぎに御殿場口から下山を開始しました。私とし
てはずいぶん長時間の滞在でした。暗くなる前に下山したいと気は焦ります。砂走り
から宝永火口の淵に来たときには、かなり日が傾きました。ここら辺から高山病の頭
痛に苦しみました。吐き気もしてきました。今まで私に遅れをとっていた息子が、こ
こら辺から先を行くようになりました。悔しいけど若さには敵いません。これも息子
の成長です。火口を登り富士宮口のルートに戻らず、そのまま宝永遊歩道を回り、閑
散とした駐車場に出て、久しぶりの父子富士登山は終了しました。下山時間は2時間
18分でした。駐車場は大雨でしたが、登山中は最初から最後まで天気に恵まれ、息子
も単純に富士宮口を往復しただけでなくかなり満足していました。今度は違うルート
にも挑戦させたいと思います。