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 みんなの登山記2011−22
 投稿者:E.Kさん

■2011年8月12日(金)〜13日(土) 富士山スカイライン

被災地の姪っ子達と一緒に富士登山

5年前(06-7)に初めて富士山に登った時の甥っ子(T君)の苦労話を妹(KNちゃん)に話した ところ、今夏に登りたいとのリクエストに答えて、既に富士登山を引退宣言していた私も再び 登山靴を履く事になりました。

前回(07-19)登頂を果たした息子遼大は、独りで登山するつもりでしたが、従弟のH君も誘って 一緒に登る事にしました。 登山道は、私の独断でまだ登った事が無かった富士宮口として、更にプリンスロードを少し通り ながら宝永山経由で降りてくるコースとしました。 5月には気が変わらないうちに早くも頂上富士館を予約しました。 KNちゃんママには、スパッツ(ブーツカバー)を作ってもらい、準備万端です。

尚、今回の目標は、以下の5つとしました。
@夏休みの宿題(富士山ゴミ問題調査と気圧の変化)について体験を基に調査。
A富士山の影富士を見る。
B富士宮口と御殿場口の焼印をなるべく沢山集める。
C頂上郵便局から残暑見舞い葉書を投函する。
D山頂山小屋で一泊し、翌朝、山頂からご来光を観る。


【隊員】
私  46歳 今年の東京(初)マラソンで完走し引退したサラリーマン。
遼大 16歳 インテリアデザイナを目指し目下勉学に励む若きプリンス。
KN 14歳 バスケットで日夜練習に励み体力には自信のある唯一の姫。
H君 10歳 サッカー大好き少年。KNの弟で気圧の実験を兼ねて登山。


【登山前日】
仙台からKNちゃん、H君2人きりで高速バス乗って東京にやってきましたが、何とT君の記念の 金剛杖をバスに置いてきてしまったことが発覚。 直ぐに電話したところ、新木場か仙台で渡せるとの事でしたが、もう時間が無かったので、仙台 に戻してもらうことにしました。残念!
この日は、ベースキャンプとして我家に泊まり、深夜1時に出発です。 久しぶりに従姉弟同士で会ったのもあって興奮して眠れなかったようです。

【登山当日】
予定通り、1時に車で家を出発したのは良かったが、何と部屋着で出てしまい、半ズボンで登山 することになってしまいました。膝に自信がなかったので、機能性を備えたスパッツをザックに 入れていたのが、唯一の救いでした。
また、御殿場ICの出口を見逃し、裾野ICまでの渋滞にはまり、途中道を間違えるはでロスタイム が響き、5合目の駐車場に着いたのは、日の出後の5時でした。 ここでも予想が甘く、5合目駐車場は一杯で4km下の道路脇に停めることになりましたが、丁度 道路脇でテントを片付けていた家族に場所を譲って頂いたお陰で2.1kmの地点に駐車することが できて本当に助かりました。 帰りはここまで歩いてくると思うとちょっと気が引けましたが・・・ 途中、雲海に映る影富士が見れたので、1つ目標達成です。(^v^)v



06:55 5合目レストハウスを出発。(2400m)
体の順応を兼ねてレストハウスでちょっと早い朝食としました。 ちょっと辛い肉味噌入りおにぎりが好評で、1つ1つに応援メッセージが書いてあったので、 とても元気つけられました。母さんありがとう! H君は、ポテチのお菓子袋が膨らんでいるのを見て、早速写真を撮って行く事にしました。 お土産コーナーでは、短いのと長い金剛杖を調達し、いざ出発です。

07:11 新6合目雲海荘/宝永山荘。(2490m)
途中、2億円のトイレを横目に足も軽ろやかに予定より早く着きました。 H君は、ポテチのお菓子袋が益々膨らんでいるのを観て大興奮です。 山頂方面を見上げると、遥か彼方に次の新7合目の山小屋は見えましたが、焼印をGETして から出発することにしました。 因みに6合目にあった自販機の500mlのコーラは、1本\300です。

08:15 新7合目御来光山荘(2780m)
最初の6合目に比べるとかなりの高低差があり、めげそうになりましたが、先週の王様のブラン チで姫が食べた富士宮焼きそばを楽しみに進みました。 登山道の脇には、所々オンタデやホタルブクロなどが生えて、眼下には見事な雲海が広がって いるのが、印象的でした。

09:35 元祖7合目山口山荘(3010m)
ここで何とH君のポテチが萎んでしまい、ここが限界だった様です。 ここまで来ると、流石に空気が薄くなり、KNちゃんと遼大のペースには追いつけず、前回同様、 カメさんチーム即結成です。 直ぐ下には荷物を積んだブルトーザが横切っていましたが、乗せて欲しいと思ったのは私だけ でしょうか?

11:00 8合目池田館(3250m)
ここには診療所がありましたが、皆元気でしたので、今回もお世話になることもなく、無事、奥の 宮境内に入る事ができました。 KNちゃん達にここから静岡でも山梨でもないことを告げると、不思議そうに関心していました。 でもスタート前に見えた鳥居は、ここのものだと分かった時には、少しがっくりでした。

12:03 9合目万年雪山荘(3460m)
カメさんチームは、ウサギさんチームに遅れる事20分! ふと時計を見ると12時過ぎでしたので、KNちゃん達へ、14時までに山頂の郵便局に手紙を 出すなら先に行くように勧めました。 ここでウサギさんチームとはしばしの別れとなりましたが、持ってきた無線機が役に立ったのは 言うまでもない。 途中、登山道の脇には残雪が見えましたが、日ざしが強くTシャツでオイルも塗らずに登った ため、皆、両腕が日焼けしてしまいました。 とほほ。

13:00 9合5勺胸突山荘(3530m)
最後の山小屋、いよいよ頂上の鳥居が見えてきました。 ここでH君は高山病で苦しいのか、風船を膨らまして、何とか自分で克服しようと頑張っています。 頼もしいね! 途中、KNちゃん達から山頂に着いたとの連絡がありました。 今回は、一度もうさぎさんチームを追い抜く事はできませんでした。

13:55 山頂郵便局到着(3720m)
何とカメさんチームも郵便局の閉店5分前に到着し、H君は見事登頂証明書を投函することが できました。フー! それにしても最後の坂はきつかったー!

14:40 剣が峰到着(3776m)
4人揃ったところで少し休憩した後、いよいよ頂上目指して出発です。 ふと急な坂の馬の背を見上げると、砂塵を舞い上げて駆け降りる男性の方が、最後に思いっき り砂塵を巻き上げスライディング!。かなり痛そうです。 やっとの思いでそこを登った所にあったのは、日本最高峰の碑でしたが、並ぶことなく、みんな で記念撮影。パシャ!富士山、最高! 今回は更に展望台に登り、観測所の裏の崖の様子も観れました。



15:20 お鉢巡り開始
続いて、天気もよいので反対側の山頂から影富士を見るべく、右回りでお鉢廻りに出発です。 途中、金明水の横を通過した辺りで、疲れが出たのか酸素缶の登場です。皆で、スーーー、ハー! やっとの思いで河口湖口山頂に辿り着くと人影はまばらで、山小屋では丁度片付けをしており、 山頂での焼印は既に終わっていました。残念! ここで日本一高いところにある自動販売機を発見!コーラ¥500也。

16:30 頂上富士館到着(3720m)
皆の疲れがピークに達した時、目の前に現われたのは、今夜の宿富士館でした。助かったー! トイレは宿代に含まれているので、小銭は不要でした。ラッキー! ところが、余りにも疲れたせいか17時の夜食のカレーは殆ど食べられませんでした。とほほ。 布団の大きさは肩幅しかなくちょっと狭い上、冷え切ったものでしたが、疲れも手伝って消灯前 には4人ともいつの間にかに寝てしまいました。 (−_−)Zzzz

【登山2日目】

03:30 起床
夜中に目が覚めて以来、なかなか寝付かず、4時起床でしたが、周りが起き出したので、我々 もたまらず一緒に出発の準備です。 朝食はふりかけと海苔と卵スープでしたが、少し残してしまいました。 宿の方、ごめんなさい。

04:30 御来光
外はまだ暗く、富士館の前の小高い丘から御来光を待つことにしました。 東の空が明るくなったものの、雲が高い位置にあったため、なかなか朝日は見れませんでした が、雲の隙間から太陽の光が見えたときには、4人とも感無量となりました。

04:50 下山開始(3710m)
感動もつかの間、銀明水脇まで移動し、いよいよ御殿場口から下山です。 昨日の富士宮口に比べて、緩い坂道が続いていたので、評判通り、とても降り易かったー! 全く混雑していないところもお勧めです!

05:50 8合目見晴館跡(3400m)
1時間ほど下った後、小屋跡らしいところで小休止。 子ども達の早いペースに追い付けなくなった自分がそこにいました。 とほほ。

06:10 7合9勺赤岩八合館(3290m)
本日最初の山小屋です。天気も良く、日焼け止めクリームの登場です。 焼印は、5つで500円でしたが、H君も確実に増やしていきました。 既にたくさんの焼印を押してある私の金剛杖はもう押してもらう場所がありませんでしたが、 宿のお兄さんにそれぞれ分けて押してもらうことにしました。

06:50 7合5勺砂走館(3090m)
時間も少し早かったのですが、朝早くからおやつタイムとなりました。 小腹が空いた遼大君は、ここでおにぎりを食べ始めましたが、梅干が苦手だったらしく残念。 辛肉味噌を今度多めでお願いします。

07:16 7合4勺わらじ館(3050m)
KNちゃんは、元気に一番乗りです。流石は現役は早い! H君と私はマイペース。この辺りにはオンタデなどの植物も増えてだいぶ降りてきた実感が 湧いてきました。

07:22 7合目日ノ出館跡(3030m)
山小屋がありましたが、閉館でしたのでそのままスルーしてブルドーザの道を横切って、 下山道へ向かいました。 いよいよ、本日の2つ目のアトラクション砂走りです。 前回は、膝の故障でたいへん苦労しましたが、今回はシークレット機能性スパッツのお陰で 身軽に走り抜けることができました。 もちろん子ども達も全員元気に猛スピードで下ったのは言うまでもありません。 超ー気持ちいいッス!

07:42 御殿場下山口分岐(2770m)
今回の3つ目の目的地、宝永山へはここから向かいます。 馬の背に向かう道は、やや登り坂でしたが、ふと山頂方面を見るとぱっくり口を開けた宝永 火口の上に見事な富士山頂が見えました。 この後、雲がかかって見れなくなったので、とてもラッキーでした。

07:55 宝永山山頂(2693m)
本日、2つ目の山頂に到着。山頂には立派な日時計のような碑が建ててありましたが、今年 噴火すれば平成山だねと冗談を言いながらそこで本日2回目のおやつタイムとなりました。 暫らくすると見る見るうちに四方八方雲が湧いてきて、あっという間に雲に包まれてしまった ため、早々に下山することにしました。 馬の背を戻るつもりでいましたが、ショートカットで下る道があったので、そこからプリンス ルートに合流しました。ちょっとラッキー!



08:28 宝永山第一火口休憩所(2420m)
砂走りのような急な坂でしたが、中位の石がごろごろ転がっていて、とても走り降りる余裕は ありませんでした。 まだ下りはいいけど、ここを皇太子様が登られたと思うと脱帽です。 やっとの思いでベンチまで辿りつき、小休止となりました。

08:48 宝永山第一火口縁(2450m)
火口に降りたので、残念ながらここからは緩やかな登りが続きます。 第2火口を左に見ながら、分岐点に辿りつきました。 ここから6合目には向わず、左方向の馬の背を下ることにしました。

08:55 宝永遊歩道(2370m)
第2火口の分岐点から右に折れ、ここからしばらく森林の中を散策しながらゴールに向かうこと にしました。所々道無き道を通るところも ありましたが、小鳥のさえずりを聞きながら、都会では味わえない澄んだ空気に触れ、とても 気持ちよくゴールする事ができました。 駐車場に出たところで、救急車が1台停まっており、丁度、頭に包帯を巻いたけが人を搬送 するところでしたが、大丈夫だったでしょうか?

09:30 5合目レストハウスに到着(2400m)
怪我もなく、全員無事下山成功です。ヤホー! ここでストレッチしないと後が怖いので、私はしばらくストレッチに専念。 その間に子ども達はお土産タイムに早くも行ってしまいました。 皆、大丈夫かな!

09:57 2.1km下のマイカー到着
そう帰りはレストハウスから遥か下の車まで降りなくてはなりません。 昨日の朝は、あれほど沢山の車が路駐していたのに、五台くらいしか駐車していませんでした。 皆、頂上まで登って降りてきたにしては、ちょっと早すぎませんかね。 帰りは、御殿場ココスでランチした後、地元のスーパー銭湯(光が丘)で汗(泥顔)を流し、帰宅し ました。夜は焼肉食べ放題へ直行です。 とても楽しい登山でした!KNちゃん、H君、遼大に感謝!

尚、今回の焼印コレクションは、以下の通りです。

【富士宮口】


【御殿場口】


焼印の拡大写真→こちら (別ウィンドウ 2.8MB)


(管理人)
天気に恵まれて良い登山でした。風船を膨らませるのは高山病対策です。肺に圧力をかけながら呼吸ができるので効果的に酸素を摂取できます。帰りに樹林帯を通過するなど富士登山を熟知されています。



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(11/8/23)